もちを撮ろうとする時には、まずもちと闘わなければいけません。
もちに気づかれるとどうなるかというと、
①手近な物をカメラにかざして自分が映らないようにする
②ぴょこぴょこし始める
③上半身だけ回転し始める
④カメラに限界まで顔を近づけてくる
この4択になります。
ゆえに、もちに気づかれた瞬間、負けが決まります。障害物か残像しか映りません。
↑④の時のもち(の髪)
稀に「撮って~!」と言われることもありますが、それはだいたい盛大におふざけしている時です。
今までもちに気づかれないように撮っていましたが、もちがカメラに気づかない時なんて食事中だけなので、もちが無心で食事している同じアングルの写真と残像ばかりがたまっていくことに。
いつも通りぴょこぴょこ残像のみを撮影した後、母は考えました。
母「もちもち、ここにおやつがある。撮らせてくれたら、おやつをあげるから!」←完全に怪しい人のセリフ
もち「え~……。いいよ……」
しぶしぶカメラの方を向いたもち。
じっとしている……そして目が死んでいる。
母「目……! 目が虚無なんやけど!!」
微動だにせず真顔で目の焦点は合ってないし、どこ見てるのかわかりません。
さっきまで元気にぴょこぴょこしてたのに!!
カメラが向いた瞬間、なんという変わりよう……。
もち「見せて~。ひゃっひゃっひゃ」
自分の虚無顔の写真を見て爆笑して去って行ったもちでした。