17歳の誕生日、わたしが生まれた日の新聞を、親から受け取った。
チラシもそのまま、投函されたばかりのようにキレイだった。
わたしが生まれたっていう、「証」を貰った気がした。
ゆらゆらと、ただ生きているように思えても、
この証があれば、生きてるんだって実感できるような。
そんな気持ちも、貰った。
今よりもテレビの局数は少ないし、
音楽番組のゲストも懐かしいミュージシャンばかり。
もう今は潰れてしまっている店のチラシが、安売りバーゲンを知らせている。
そんな日に、わたしは生まれた。
押し入れの中でくすんでいた過去のもの。
流されてしまえば、それでおしまい。
留められなければ、そうやって、時は過ぎていく。
けれどわたしの胸には残る。
強く、鮮やかに。
きっとかけがえのないものとして、ずっと在るのだろう。
05-04-05
(C)Aoi Tact