年々メディアに個性的なアイドルやタレントが増えてきたような気がする。前からのような気もするが近年特にそう感じる。
それが嫌というわけではなく、むしろ私は歓迎したい。
既存のキャラクター像が出尽くして個性をぶっ飛ばせなければ人々の認識を抉れない世の中になってきているような気もして複雑だけれど。
成長するたびに、年を取るたびに、学生から社会人へと立場が変わり、世の中が子供だった頃より見えてきてしまうと、
個性という出た杭はどんどん打たれ殺されていくような感覚があった。
あくまでメディア越しで眺める個性は歓迎され、時にブームとなり、飽きられるまで愛され続けるけれど、こちら側の世界は違う。
基本はみんな同じく右ならえ。個性的な人気者になるのはいいけれど、度が過ぎると疎まれハブられる。逆に没個性でも毎日の中でスルーされる。
「じゃあどうしろと」なんて言いたくなるような社会の縮図だけが、昔から変わらず受け継がれているように思えるのだ。
世代間のギャップというか溝も年々深まっているように思える。
団塊世代だけではなく、働き盛りの三~四十代でも、二十代前半の社員が入社してきて何か懸念事項を見かけるとすぐ「これだからゆとりは」なんて言葉を漏らす姿も見かける。それ旦那さんなんですが。その言い方すごく嫌なんですが。脱線。
若者は若者で、でっかく夢を見ることができない、堅実な道を選ばなければいけないと感じる景気の中を生きてきて、上の世代が語るありし日の世界観に共感しづらい。
この感覚は世代交代が進んでいくまで暫く続いていくのだろう。逆に、世代交代がほぼほぼ終わった世の中なんて、想像しづらいのだけれど。
平和という自由があるはずなのに、個性という自由はなかなか尊重されにくい。
ただそれでも、個性を殺してはいけないと思う。殺されてはいけないと思う。
それは、ナンバーワンではなくオンリーワンを目指していいのだと、その言葉に共感した世の中であるなら、なおさら理解し合えなければいけないように感じるから。
(C)Aoi Tact