旦那さんの相棒は耳かきではないかと思うくらい、器用に耳を掻いている姿を日常でよく見かける。
耳かき棒を変に突っ込んで暫く耳の中をずきずき痛くさせていた嫌な記憶がある私には、その器用さがとても羨ましい。
耳かき棒を極力使いたくなくて、耳の中がむずむずしてくると指でぐりぐり掻いてしまう私にとって、そのスキルはとても羨ましいのだ。
こんな現状があるわけで、我が夫婦の間では巷のリア充がよくやっていそうな(※注:偏見)彼女なり奥さんが膝枕で彼なり旦那さんの耳を掻いてあげるなんて光景は繰り広げられない。
むしろ私の耳を掻いてくれと言いたくなる。何かが違うような気もしている。


お風呂上がりの子供の耳かきは、新生児の頃から一応私が主にやっていたものの、綿棒が変に刺さったらと思うとどうしてもこわごわ慎重になってしまうのが現実だ。
耳の中に入ってしまった水を吸い取るために軽くは動かせるものの、耳垢を取るための力加減が難しい。
成長して無邪気に動き回るようになってきたら、落ち着かせるか一瞬動きが止まったタイミングで綿棒を突っ込まなければいけなくなったので、日に日に要求レベルが高まっているのを感じている。
普段旦那さんと子供が一緒に入浴し、先に素っ裸の子供を引き取って私が子供のアフターケアをしているうちに旦那さんが着替えたりなんだりをするといった流れでいたのだが、
おっかなびっくり子供の耳を掻いている私の姿に何かしら思うところがあったのか、それともただ単に冷え込む季節になったから温かいリビングに早く移動したいだけなのか、
最近は早着替えの後にその耳かきスキルを子供へ存分に発揮してくれている。子供の耳はこれまで以上に良い状態を保つと思うし、私も非常に助かっている。でも何かこれでいいのかと思う部分も多少ある。
人間適材適所というものもあるし、落ち着くところに落ち着いてきているということで勘弁していただきたいところだ。
ただ、私自身も、せめて自分の耳くらい自分でうまく掃除できるように、耳かき棒には手を伸ばしていくべきだとは薄々感じている。



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