果たして地元の中心街のビルが高層ビルといえるのかと一瞬悩んでしまったので、
このエッセイを書くようになってからよく利用している某Wikipediaさんを調べてみたら、高層ビルとは六階以上の建物のことを差すようだ。
・・・大丈夫だ、一応高層ビルは何棟かある。高層ビルと高層ビルとの間は、中層だったり低層だったり工事中だったりしているが。
これが青森市や弘前市あたりになると高層ビルがもう少し乱立して目に映るようになるのだと思うが、昔から地元の中心街の様子はほとんど変わっていない。
どんどんレトロ感が増していくのかもしれないが、逆にこの景色を見慣れてしまうと、高層ビルが立ち並ぶ様相をいざ目にしたら圧迫感で息を呑むことになる。
中学の修学旅行で目にした記憶の限りの東京も、数年前に足を運んだ仙台駅周辺も、常に顔を上げていなければいけない世界だと思った。
身長のおかげで視点が低い私には、目の前に広がる景色をどこまでも見上げていたかったけれど、それは少し難しかった記憶がある。
しばらくぽかんと顔を上げて歩いていたら、首と肩ががちがちになっていて、なかなか凝りが治ってくれなかったのだ。
旅の記憶としてはありかもしれないが、せっかく未知の土地に降り立って歩いた街並みの面影にことごとく痛みの記憶がつきまとうのはいただけない。
この土地で生活しているのがちょうどいいということも意味しているような気がするけれど、高層ビル、そして超高層ビルを横目に生活することも、慣れたらなんとかなるのだろうか。
今すぐどうにかしたいわけではないものの、見下ろした景色の素晴らしさも旅で知ってしまったので、都市への憧れは禁じ得ない。
(C)Aoi Tact