車社会で、自家用車が無くても市営バスを頼れば市内の大抵の場所に行けるのだなとしみじみ思うくらいには、
電車に乗る機会が少ない土地に住んでいて、言ってしまえば電車に乗る必要がない生活をしている。
2013年の秋に仙台旅行で新幹線を利用して以来、妊娠・結婚・出産からの子育てなど環境の変化があったことも理由の一つだとは思うが、
近隣の駅にすらほとんど立ち寄らなくなっていた。
八戸駅行きのバスには何度も何度も乗っているのだが、終点の八戸駅までバスに揺られたのは仙台旅行の時だけ。
本八戸駅は、八戸警察署が近いことからつい最近免許更新の際に最寄りのバス停として利用した。
が、それでも、電車に乗るという目的で立ち寄ったわけではない。まず、電車に乗るなら八戸駅から乗ってしまうのだけれど。
育休から仕事復帰して、気ままに旅行の計画を語り合う声をよく聞き、その気ままさを羨ましく感じるようになった。
自分で決行した仙台旅行を思い出しつつ、今度こんな風に旅に出られるのはいつだろうと考えると、ついとても先のことのように考えてしまうのだ。
ただ、今は行こうと思えば関東圏でも日帰り旅行が可能な世の中。
そう考え直すと、自分で自分の可能性を狭めてしまうのはなんだか勿体ない。
また一人旅でもいいし、子供が大きくなっていたり旦那さんの休みの予定とも重なりそうなら、家族で旅行するのもいい。
そのための資金を集めるために今は働いて、たまに自分がまだ見たことのない世界を一足先に見てきた人たちの話を吸収する。
そんな毎日を重ねていくのも、面白いと思えてきた。
行ってみたい場所はごまんとあって、でも常に離れていたいほど地元や今の生活が嫌いなわけではなくて、というなんとも微妙な心境なのだが、
とりあえず行きたいと思うときに行きたいと思う場所へ行ける準備は整えておきたい、というのと、
電車に乗る必要性が無い環境の中で、いざ電車に乗る必要性が出て困らないように、子供にも少しは電車に触れる機会を与えてあげたいというのが当面の目標だ。
私のように、改札から乗車券を取り忘れて素通りし、半泣きで駅員さんに声をかけることがないように。してあげたい。切実に。
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