過ぎ去ってしまってから思い返すと、なんて良い日々だったのかと懐かしむ時がある。
人々から忘れられた日々も、先の未来では黄金や伝説と呼称される日々に、きっとなる。なると信じたい。
私にとっての出来事はK-1なのだが、現状最盛期に活躍していたファイターたちは引退やK-1を離れた人たちが多く、
再び大会をブラウン管越しにでも眺めることができる機会は、
私が本当に待ち望んでいるその舞台を視ることができる機会は、訪れるのだろうかと。
正直、諦めなければいけないのではと考えている。もう一度と願いながら、同じくらい諦めかけている。
まだ伝説になんてしたくない。歴史にしたくなんてない。
十代から二十代の脆い時間を、幾度となく救ってくれた熱い時間だ。
過去ではなく、今に未来にこれからも続いていけばと、何度だって言える。
それでも、何年も人々の日常から離れてしまったその舞台は、もう過去のものになりつつあることも、
実感しなければいけない現実なのだ。
その日々には、熱狂と興奮があった。それを私は、知っているから。
このまま過去になってしまうなら、ただの過去で終わってほしくない。
伝説級の過去になって、沢山惜しまれればいいんだと、密かに、願う。
(C)Aoi Tact