いつか堕ちる時が来ても、今を舞う鳥に憧れる。
空を飛びたいとは、小さな頃から思い続けていた。
上空から、さらなる高みを見上げてみたい。
地上を見下ろし眺めながら、流れる景色の中を羽ばたいてみたい。
鳥への憧れは、私が人間というカタチでいる限り体感できない景色を見ているところから来ているのだと思う。
鳥が食べているものを考えると・・・そこは、人間がいい、なんて後ずさりしてしまうのだけれど。
道なき道を飛び、移り行く景色を翔け、大気に身を任せる姿は、
見つけるたびに羨ましくなる、日常の風景の一つだ。
生まれ変わるならまた人間がいいなとは常々思っているのだけれど、
たまに鳥になって自由に飛んでみたいと思う欲もむくむくと湧き上がってしまうのである。



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