今が、毎日が輝いている人を見ると、たまに、本当にごくたまに、
どん底に堕とされた時のことを妄想してみることがある。
断っておくが、私がその人に何らかの形で影響を与えたいとか、そういう気持ちはまったくない。
ただ、見てみたいという仄暗い好奇心からだ。
最初は、悲愴な表情を浮かべているのだけれど、
大抵少しも経たないうちに、なんとかして希望を取り戻している姿が浮かびあがる。
全部が私のイメージでしか無いのだけれど、私の中のその人には、心に光を抱えている力強いイメージがあるからなのだろう。
その光に照らされて、私の中にも灯される、聖火のように受け取った光の存在を感じながら、
大元の光が掻き消されることを想像する私の感情の捻れ具合を、見詰めつつ。



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