優しさを 見つけて しまわないで
温もりに 気付いて しまわないで
お利口で 無機質な お人形のままで
いさせて
優しい なんて 決めつけないで
温かい なんて 思ってしまわないで
心を委ねてしまったら、壊れやすくなって
しまうから
願わくば どうか 私を願わないでください
望むなら どうか 私を望まないでください
希望の鐘が鳴り響く
汚れを洗い流すように
ワタシごと洗いながすように
体温はゼロ度 自分の温度を持たない私は
誰の物でもない お人形
私の物ですらない お人形
ねぇ ボクはいつかのキミ
いつかの 灰色の猫
黒にも白にもなれない 灰猫
優しさを 見つけたら しまおう
温もりに 気付いたら 隠そう
綺麗で 明るくて 悲しそうなキミで
きっと 良いから
苦しい なんて 見せないようにして
届かないで あろう場所へ 手を伸ばして
1人で 泣いてみたりして
絶って しまえたら 傍觀していられるかな?
望んで しまうから 泣いてしまうのかな?
人形の声が鳴り響く
鼓動のかけらも出さずに
でも確かにボクには聞こえた気がしてた
体温はゼロ度? それでも流れた涙に触れたら
ボクは救われてる気がした
キミに救われてる気がした..
悲しさを 見つけて しまわないで
温もりは 気付かないフリして 隠すから
冷たくて 不器用な お人形のままの
キミでいて
楽しい なんて 演じてみせないで
悔しい なんて 泣いてしまわないで
キミが何かを 持たざるモノならば きっと
ボクもそうなのだろう..
願わくば どうか キミを願わせてください
望むなら ただ キミの存在を望ませてください..
キミがキミを願えないのなら
キミがキミの存在を望まないのなら..
願わくば 少しだけ ボクを願ってください
望むなら 片隅に ボクを居させてください
持たざるモノ
持たざるモノ
求めぬモノ
求めるモノ
人なるモノ
人ならざるモノ
体温はゼロ度 自分の温度を持たずとも
キミは素敵な お人形
ボクには素敵な お人形
キミの
声のない声を混ぜた 弱くて強い涙が 溢れたら
キミが
足りないから 必死で呼吸する命を 認められたら
ボクも
生きたい と願おう
ボクには素敵な冷たいお人形
ボクの大好きな必死な命
キミが何者でも
ボクには きっと 何よりキミが必要だから
ボクが何者でも
キミには きっと 必要なキミだから