1st Album
『Angels Cry』
1993年
01. Unfinished Allegro
02. Carry On
03. Time
04. Angels Cry
05. Stand Away
06. Never Understand
07. Wuthering Heights
08. Streets Of Tomorrow
09. Evil Warning
10. Lasting Child
★★★☆☆
ボーカルのAndre Matos(アンドレ=マトス)を中心に、Kiko(キコ)とRafael(ラファエル)のツインギター、ベースのLuís(ルイス)、ドラムのRicardo(リカルド)により結成されたブラジルのメタルバンド、Angraのデビューアルバム。スピーディでテクニカルなストローク奏法のギターを主体とした典型的なスピードメタルでありながら、響きは時々民族的だったりクラシカルだったりと変化球があるのと、Matosの高音域までよく出るボーカルにより、サウンド自体は上品に感じる。#4のように重いパートとギターソロパートなどの動静の変調をもたらす楽曲はプログレ的ではあるが、正直目を見張るほどではなく、むしろ突き抜けるような歌唱と速弾きにひたすら驚嘆する名曲#2やシンフォニックに哀愁を漂わせる#5、ピアノラインに繊細な歌唱から始まる驚きのKate Bush楽曲カヴァーでポップス的ですらある#7などストレートな曲目の方が持ち味が出ていると思う。しかしながら全体的に低音やリズムが弱い上、テクニカルだがピロピロと軽いギター、強みでもある壮大な歌唱が災いして雰囲気がマイルドになっており、メタルとしての緊張感に欠いている。良くも悪くも'80年代のカラッしたアメリカンハードロックのような印象すらあるが、個人的にはもう少しドスが効いていた方が良かった。