我が家の祖母を見ていると「金の切れ目が縁の切れ目」だと思うことが度々あります。


祖母は少し前に詐欺に遭ってほぼ全財産を失いました。(私が他県に派遣で出ていた時期なので詳しくは知りませんが…)

それからは、お金を持っていた時には来ていた、私の親(祖母の息子)や親戚は家に寄り付かなくなっています。


でも仕方のないことなのです。

今の現状は祖母が90年間の人生の中で築き上げたものなのです。

若い頃から工場のラインで働いていたからコミュニケーション能力は皆無です。当然友達も居ません。

親戚に「お宅の婆さんを旅行に連れて行ったたら、到着して帰りたいってゴネたから全部キャンセルして帰ってくるはめになった」と言われた時には「ごめんなさい」以外の言葉が出ませんでした。


親戚曰く、祖母は若い頃からお金への執着が異常だったようです。全てにおいて「お金がかかる」が判断基準になるらしく、自腹で旅行も行ったことがないし、何かの教室にも通ったことがありませんし、友達も居ません。

だから私の知っている他所の家の90歳と比べて幼稚で薄っぺらくて1人では何も出来ないのです。

会話をしても出てくるのは親族の悪口くらいです。


余談ですが、何かをしてあげても、迷惑をかけられても祖母から「ありがとう」も「ごめんなさい」も聞いたことがありません。


こんな人だからお金がなくなったら誰も寄り付かないのです。


若い頃に旅行をしろ!友達を作れ!と言っているのではありません。経験をしろ!と言っているのです。


私は将来我が家の祖母のようになりたくないから今でも勉強していますし、予算を決めて「経験」をするようにしています。

リゾートバイトをやっていたのもリゾートバイトでしか「経験」出来ないものが有ると感じたからです。


実際、派遣前よりコミュニケーション能力が格段に上がりました。それに、得意な職種と苦手な職種もはっきりしました。


話が逸れましたが私が言いたいことは、「誰からも相手にされない年寄りになるな!」ということです。

人間関係には大なり小なり利害関係が必ず絡んでいるということを心に刻んで生きて行くしかないのです。