「手術の方法だけど 、

一般的には

腹腔鏡手術で腫れてる方の

卵巣を取り出し 調べて、

良性なら良かったねで済む。

けど悪性だった場合 

もう一度 日を改めて

もう片方の卵巣やリンパ節など

取る手術となるので

2回手術することになる。



でも れもんさんの場合、

筋腫や膿腫が大きいから

腹腔鏡手術ではなく 

お腹を開く開腹手術になります。


子宮は取り、

術中に卵巣の一部を取り

迅速病理検査に出す。


それが良性なら

腫れている卵巣のみを取って

終わり。

もし万が一 悪性なら、

卵巣ガンということになるから 

引き続き卵巣ガンに対応する

手術を行います。



卵巣ガンの手術となると 

結構な大手術になると思うんですよ。

生理痛酷いから 癒着もあるやろうし。

7時間くらいかなぁ。

でもそうじゃなかったら 

子宮と片方の卵巣摘出で

3時間くらいかな。


それで手術の日なんですがー」



それまで 「はい」とか「へぇ」とかしか

返事してなかったけど、


セキセイインコ黄「先生、筋腫を小さくしてから

手術ってことは?」

と聞いてみました。


すると、


「なんといっても

卵巣ガンの疑いがあるからね。

そんな注射で

5ヶ月も6ヶ月もかけて

小さくしている時間はないんですよ」



M先生にMRI撮った方がいいよ!

って言われた帰り道も

なんだか落ち込んでしまったけど



この時 T先生からの

「卵巣ガン」「時間がない」

という言葉に

かなり危機みたいなものを感じて

ショックを受けました。


「手術日はうーん

丸一日かかるから

ちょっと今手術が立て込んでいて

来週には伝えますね。

連休前か後になるかなってところですね。」


T先生がPCのスケジュール表を

見ていたけど、

びっしりと予定が詰まっていた。




その後、この間の採血の結果

かなりの貧血があること、

貧血の薬を出すからということと、

女性ホルモンを抑える薬を出しますねーと

言うので、

前の病院でディナゲスト28日分

もらってることを伝えました。


そしたらそれを今日から

飲んでください。

少しでも小さくしてた方が 

手術がやりやすいし

出血量も少なくて済む

それと生理痛も少しは緩和されるからと

言われました。




待合室で会計のファイルを

待っている間に 

看護師さんがやってきて


手術は必ず火曜か金曜に

行われること。

入院は手術の前日だから 

月曜か木曜。

入院期間は10日間。

入院の日も手術の日も

家族に来てもらわなければならないという

説明を受けました。



その看護師さんが 

「私も手術してるの

すごく不安だろうけどなんでも相談して。

電話でもいいから

婦人科にかけてきて。

ここにいるスタッフ、

みんな対応できるからね」と優しい言葉。


優しくされると

泣きそうにになったけど

聞かなくては! と思い、


セキセイインコ黄「もしガンだったら 手術後

抗がん剤治療とかになるんですか?」



「婦人科の病気って

割と取ったら終わりって事も多いから。


その後は腫瘍マーカーで

慎重に調べて方向を決めていくと思うけど

まずは手術頑張ろ!

それとね、

手術の4週間前に

きまりで手術前検査が色々あるの。

それも含めて前向きに頑張ろ!

仕事も診断書出して

堂々と休んだらいいんだからさ!」


うんうんと頷きながら


セキセイインコ黄看護師さんは手術後 

どれくらいで仕事復帰したんですか?」


「私は3週間よ。

でも1ヶ月くらい休んでいいと思うよ。

自分の身体なんだから 

大事にしなくちゃ!」



あぁ

この看護師さんも

頑張ってるんだなぁ 

私も頑張らないと


そう思って会計を済ませて

車に戻りました。



車の中で1人になり

あーそうだ、

ボイスメモで先生が言ったこと

確認してみよう


そしてボイスメモを再生


聞き間違いはなかった

涙が出た。