偽名の人達 | 宮城政秀のブログ

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オーストラリアのカウラという町に、不思議な「日本人捕虜の墓地」というものがある
何が不思議かといえば、そこに眠っている人達の名前が全て"偽名"なのである。誰一人として本名がわからなかった為、その遺族も分からず仕舞いだった

現在では、「日本庭園」や「日本人戦争墓地」などが作られてはいるが…

戦争中の昭和19年8月、カウラの収容所にいた約千人の日本軍将兵が暴動を起こしている。
食事用のフォークやナイフを使い監視に襲いかかり、運良く脱走した者も首をつったり、列車に飛び込んで果てている
それは"生きて虜囚の辱しめを受けず"という戦陣訓そのままの集団自決に他ならない

「敵に捕まって殺されるくらいなら自ら死ぬべし」ということだ

あの頃はカウラに限らず、日本国民の多くが"戦陣訓"的な絶望と異常心理にとりつかれていた。
そんな"無名戦士"というか"偽名戦士"は死んでも死にきれないだろう…

「相手に捕まることは恥ずかしいこと」と、その頑なな気持ちが強すぎて決して本名は名乗らなかった人達
しかしそれとは裏腹に、今のこの世になっても核兵器の積み上げ競争を行い、いろいろな理由をぶら下げて持ちたがる。

最高の"賢者"をもって自任する大国の指導者たちが、反人間的な最大の愚を犯しているのは、最悪の異常心理で、現代の狂気の謎というほかない。