わたし達STYLEは着々と経験を積んでいった。



一番年下である私はなんか、違和感を感じていた。



楽しいことをやってるんだから、楽しいはずじゃ?



おっちゃんが練習に来るときは、緊張する。



決しておっちゃんがいないときでもわたしたちは練習をサボったこと、力を抜いたこと時間を無駄にしたことはない。



ただ、私たちはいつもおっちゃんの機嫌を伺っていた。



今日は、機嫌がいいか?悪いか?



それがはっきりいってうざかった。



おっちゃんは、土方の仕事で体力を消耗して、ダンスの時間がない。



お金がないので、いいもの食えない、買えない。



そんな時、ビデオかTVかかわいくてうまいダンサーの子たちを発見すると、私たちと比べ、ボロクソに言う。



マジで嫌だったのが、彼女であるAさんに対しては、怒鳴り散らし、挙句の果て、そこらにある椅子を投げたり蹴ったり。



こりゃー、ビビリマスよ。



しかも、関西弁なんで、まるでやくざ映画の世界っす。



私達はみんな、おっちゃんの前ではのびのびと踊れたことはなかった。



だから、おっちゃんのいない練習はみんなよけいに頑張った。



おっちゃんがいると細かい質問ができないAさん。



みんなで考えて解決していった。



また、チームの仲間として団結してこれぞ家族のようだった。



たまに、Aさんが練習の前に『ごめん、おっちゃんとけんかした!』とか、『今日、機嫌悪いよ』とか、情報提供してくれるようになり、おっちゃんの操り方を少しずつうまくなったりもしました。



4人みんなが揃って練習した後は、みんなでファミレスに行って時間をともにした。



たまに、居酒屋にも行った。



おっちゃんはお酒が入ると決まって機嫌が良かった。



給料が入ると、ステーキを食べる。



お金がないと、外食なし。




これが、人生だ。




新メンバーSさんが加入するまでは、私はチームの愚痴を語れなかった。



Aさんに電話すると、おっちゃんが後ろにいるからできなかった。



で、ある練習の後、いつものように終電で家路に着き、どうしても今日Sさんがおっちゃんに言われたこととか、Aさんが言われたこととか、間違ってると思い、どうしてもSさんに電話して話したかった。



実は、電話で意気投合した。



何ヶ月も頭に引っかかってたことが解決された。



私だけじゃなかった。



おっちゃんは人間として間違っている。



Aさんがかわいそうだ。



と、この晩は明け方まで電話で話し続けた。



また、Sさんのことを私は『姉ちゃん』と呼ぶようになった。



ダンスでは私のほうが上だが人生ではお姉さまです。



私の事を妹のようにかわいがってくれました。



私達は、週の5日は練習した夜は必ずといっていいくらい家に着くと私達は電話で話した。



もちろん、ダンスの事を中心に。



っていうか、それ以外のことあんまり話してないかも。



Aさんとは仲良くなりたいんだけど、おっちゃんと近づきたくないということで私達はさらに秘密を持ったような感じだった。



おっちゃんが練習に来ないときもAさんは仕事で忙しかったり、もちろんおっちゃんが帰ってくるので私たちとの時間は作れなかった。



だから、練習後おっちゃんがいなくてAさんも仕事で姉ちゃんと2人きりでお茶しにいけるときはちょーうれしかった。



うちに泊まりに来たこともあったかな。



あ、忘れていけないのはダンスよね。



ダンスの事を考えると姉ちゃんはまだまだ力不足なので、仲間なので足を引っ張られてはいけないので姉ちゃんへの教育も厳しくいった。



でもさ、仲間としての厳しさなわけで、おっちゃんのようにびくびくさせて力も発揮できなくさせたら意味がない。



私は、指導することも学んでいきました。



プロを目指す人の育て方。(精神的にね。お手本を見せればいいんや)



趣味程度の生徒の扱い方も後ほど。



楽しくなり始めた人間関係。



果たしてこれが良かったのか?悪かったのか?



その答えはゆっくりと・・・・・・・




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