「そんなに強い力なのか?」
「えぇ。常人では使いこなすことができない、いいえ。その力を持つことさえできない能力よ。言わば、神の力なのよ。」
畏怖に顔を引き攣らせながらドーリナは説く。
「どういう能力なんだ?」
「全ての能力を支配する能力。全ての能力を殺す
能力。」
「そんな説明で分かる訳無いだろ。」
「一度見た能力を完全にコピーすることができるの。コピーと言っても力を増幅させてする能力なのよ。しかも、増幅させた後の能力はひとつの惑星を破壊する程と言われているわ。」
「そんなの、チートだな。」
小説なら存在する。目覚めた能力がやばい程強い力なんていう筋書きは小説では当たり前のように跋扈している。
だが、それが現実になるとなんか変な感じだ。
もしかしたら、俺が住むこの世界もまた小説のようなフィクションにあるのかもしれない。
「あなたの能力がすごいのは、あなたが神よりもずっと強い想いを持っていたからかもしれないわね。」
「神よりもずっと強い想い?」
「えぇ。そうよ。」