鬼滅の刃と探偵

 

タイトルに深い意味は無い。

『鬼滅の刃』と言ってみたかっただけである。

 

探偵業界と『鬼滅の刃』に特筆すべき繋がりはないが

しいて言えば最近の浮気調査で対象者が

映画館に『鬼滅の刃』を見に行く事例が散見された。

まあしかしそれも30歳代までである。

40歳代以上で少年ジャンプ連載漫画のアニメ映画を見に行った事例にはまだ遭遇していない。

(もちろん世間では普通に起こっているはずだが)

 

時代は変わったというか人の情の流れの変化というか

盛者必衰というのか

私が子供のころは16歳を超えたような男がアニメを見ているなんてことは

あってはならないことくらいの空気が世間で流れていたが

最近は40歳を超えてもアニメを見ていることが普通で

ゲームの重課金者などは30~50歳くらいの年齢層だと聞く。

 

昔は地上波テレビ番組でアニメの特集がされようものなら

まるで自分事かのように誇らしげな気分になったものだが

今どきは毎朝アニメの特集がされていてもおかしくない。

 

我々が子供のころ虐げられていた勢力の勝利である。

 

しっかり消費者を教育してきたのか

大人が楽しむに足るコンテンツが生まれてこなかったのか

もともと人間の気質にマッチしていたのか

あるいはそれらすべてか

現在、老若男女問わず最も幅を利かせているコンテンツが

過去、侮蔑の対象であったアニメ、ゲームであることは間違いないだろう。

 

より早く、より楽に、より容易く

人間の行うすべての活動は一時期この逆をいくようなことがあっても必ず最後にはこのように進化していく。

より簡単で時間と手間がかからないゲーム(別にダイエットでも勉強法でも性欲解消法でもなんでもよい)

より頭や注意力を使わず視聴時間も短く楽しめる物語

 

我々探偵業者はこれらの摂理を理解しつつ

それを利用して勝ちを得なければならない。