人皆は 萩を秋と言ふ よし我は 尾花(をばな)が末(すゑ)を 秋とは言はむ 作者不詳 巻10‐2110
世間の人たち皆は萩を秋の風情の代表という。だが、かまうもんか、私は 尾花を、秋一番の風情と言おう.
イネ科 ススキ属、学名は Miscanthus sinensis、別名はオバナ(尾花)。
かつては「茅」(かや)と呼ばれ、農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場(かやば)と呼んでいた。日本語では、ススキの穂は、それを動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがあり、ススキ自体もそのように呼ばれることがある。江戸時代中期の俳人・与謝蕪村は「狐火の 燃えつくばかり 枯尾花」と詠んでいるが、こちらは、夜の野原にて風に揺らめく枯尾花の情景を、怪しく燃え盛るこの世のものならぬ狐火に譬えた俳句である。
花言葉は、心が通じる、勢力、活力、生命力、精力、隠退、悔いのない青春、なびく心、憂いなど。



