先般、北朝鮮は160キロトンクラスの核実験を。
核爆発が起こると、必ず出るのが電磁パルス。
電磁パルスだけを狙った攻撃であれば、核弾頭は小さくても構わない。電磁パルスの研究はソ連時代に終わっており、北朝鮮のミサイルは旧ソ連のミサイルであり、当然のことながら電磁パルスを持っている。
●高高度電磁パルス攻撃(HEMP)とは、High - altitude Electro Magnetic Pulseの略であり
・高高度核爆発(HANE:High Altitude Nuclear Explosion)による電磁パルス攻撃。
ここでいう高高度とは、地上から200キロ、300キロ離れた高さを意味し、
・超広範囲の電力、通信、情報機器、流通などのインフラ機能停止を狙った戦略攻撃。すべてにICチップが内蔵されており、具体的には、ICチップを電子レンジに入れると、ICチップが燃えます。
地上から200キロ程度程度の電磁パルスなので、直接的に人体への被害が最小であるものの、電磁パルスが発生したと同時に占領可能な戦略核爆発と言えます。(北朝鮮が考える戦略とは、民間人を殺すこと。戦術とは軍人を殺すことを意図します)
仮に核爆発高度50Kmで、半径800Km以内、高度200Kmで半径1600Kmの電子回路を破損・破壊します。当然のことながら半径1600Km以内であれば、日本は全て包囲されます。
東京上空の200Kmで核爆発があった場合は、平壌も被害を受けるので現実的ではなく、より現実性を持たせて考えると、東京の東400Kmの沖合、200Kmで100キロトン高高度数核爆発が起きたと想定すれば(北半球で行うと、地磁気が影響するので現実的ではない、となれば東北の沖合を想定)
・400Km離れた核爆発なので、直接の死者はない。10億分の一秒の電磁パルスでEMP(Electro Magnetic Pulse)の体感もない。
・日本全土で通信、放送インフラが完全崩壊。自動車、トラックには車載チップが内蔵されているので、流通網が停止。
・電力グリッドが破壊され、電力供給停止。ガソリンスタンドなどの供給網も停止。
・銀行、証券、為替システムが停止し、経済が破壊。行政・治安維持(役所、警察、自衛隊)も停止するので、社会的な機能を損失する。
・水と食料供給網、保険衛生、医療、物流、通信の破壊により、全国で大規模人命被害。
これらを対処する、迎撃は困難なのか?
1400Kmぐらい上昇しながら飛んでいくので、PAC3では落とせないが、今後検討されているイージスアショアであれば迎撃可能。
ただし、明らかに日本ではなく、日本の上空を、何にもない太平洋に向かっていく、弾道計算したらアメリカに向かっていく場合に、落とす・迎撃するという判断が出来るかどうかは今後の議論。
一番怖いのは、漁船から直接上空へ飛ばした場合は、迎撃が出来ない。よって、海上不安、治安維持を踏まえて、すべての海にいる漁船、潜水艦を含めて把握しなければならない。アメリカの研究者によれば、人口の9割が死ぬとシミュレーションされている。
電磁パルスは水爆が出来れば必ず発生するもので、核ミサイルを飛ばすよりも、現実的な脅威は、ある程度の高度で電磁パルスを発生した攻撃であると議論されています。北朝鮮の技術では、大気圏への突入は未だ敷居が高いレベルであり、であれば、大気圏に突入せずに、ある程度の高度をもった電磁パルスを利用した攻撃の方が手っ取り早い。
では電磁パルスから守る手段は無いのか?
2004年ぐらいからにアメリカで議論されており、2016年にはより大きな報告書が出来ていますが、アメリカの政府では対応しようという流れになっていますが、日本では議論されていません。
守る手段は、
・重要なコンピュータ・サーバは、金属ゲージ(ファラデーゲージ)への格納を義務化する。
・電子機器に接続されたケーブル(信号・電源両方)からの電磁波侵入フィルターを義務化。
・電子回路に流入する電流・電圧のピークを制限する保護回路の設置を義務化する。
・生活に必要な電子機器では電子回路そのものを金属箔などでシールド化する義務化。
更に、
今後に向けて
・各メーカーは回路や配線を齊瀬敬してEMP耐性を高める。
・ミッションクリティカルな部分(人命に関わる部分、軍事的な部分)は、過負荷が予想される箇所で、半導体ではなく、真空管を利用する。
真空管に戻すということは1980年代に戻す事になるが、これでしか対処出来ない。
・回路を二重化し、バックアップ回路は電磁的に平時切り離し、EMP被災後に手動切り替え
・イージスアショア導入後は、日本列島の成層圏上空通過軌道のミサイルも必ず迎撃する。因みにPAC3は上空20キロ程度しか落とせない。北海道の北を飛んでいるようなもので、100キロトンレベルであれば、関西まで社会活動が出来なくなり、消失することになる。
北朝鮮では、核弾頭に載せるレベルには達していませんが、数年以内には完成するだけの技術があります。
この前、プライムニュースで、EPMについて、然程、重要視していないと、元空将だった・織田邦男、元海将だった・倉本憲一が語っていましたが、民間へ天下り、脳が欠損しています。こういう、ロートルに発言をする機会を与えてしまうテレビ局にも問題があります。
更には、北朝鮮が核ミサイルを発射した時に、Jアラートが鳴る。この時に、元陸将・渡部悦和は、3分間しか猶予が無いから、頑丈な建物に入るなど、最善を尽くすと。
ある意味、これも本音であって、日本はイージスアショアが無いと迎撃が出来ない。一隻で一度に発砲するのは、ハズレた事を踏まえて、必ず二発発射します。
Jアラートの周知内容を変えただけでなく、啓蒙活動をもっとすべきでしょう。