既に東京での開催は終わっています。約一週間に渡り、僕の感想をのべます。
ヨーロッパ近代絵画の「顔」というべき名画が終結した。
モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソなどが一挙来日した。
1885年にミシガン州のデトロイトにデトロイト美術館が生まれた。しかし2013年にデトロイト市の財政破綻を機に、市の財源確保を目的として所蔵品売却の可能性もとりなされた。しかし国内外からの協力、デトロイト市民の声により、作品は一点も失わず市民の憩いの学びの場として存続している。
デトロイト美術館には約65000展の絵画があるが、今回はコレクションの中核となる印象派、ポスト印象派、20世紀フランス、ドイツの数々の傑作の中から、選りすぐりの全52点が展示されていた。
尚、開催期間中の月曜日、火曜日は写真撮影OK。但し、一部の作品はSNSへの展示はNG。
展示は4部門に分かれた構成になっています。
①第1章は印象派
印象派というのは、色・光・影など画家が受けた印象を大切にしたもの、作品です。その多くが屋外で描かれているのも特徴的です。
印象派が出現する前は室内の絵画が主流でした。19世紀半ばになると、チューブ入りの絵の具が開発されて、持ち運びが楽になった事で外で描く画家が増えました。以前はガラス瓶や動物の膀胱などで絵の具を保管していたので不便でした。
絵画鑑賞で毎回思うのですが、日本人は順番通りに鑑賞する効率の悪さを感じます。集団を重んじる古来からの風潮によるもので、もう少し俯瞰して絵画を楽しんで欲しいです。
●クロード・モネ「グラジオラス」(1876年頃)
緑の日傘に立つ女性はモネの妻であるカミール。これはモネの家にある庭に咲いている場面を描いたものです。子どもが生まれても、結婚を許されず、苦労したそうです。
当時は1年間で10枚の絵画を作成し、うち4枚はカミールがいるもの。
「散歩、日傘をさす女性」(1875年)では、同じ緑色の日傘、二人の子供であるジャン(9歳)が描かれています。但しカミールが4年後に病死した後は、モネのモチーフは人物から風景を中心に描く事が多くなった。
●エドガー・ドガネ「楽屋の踊り子たち」(1879年頃)
ドガは華やかな舞台よりも、リハーサルを行う飾り気のない部屋で繰り返される稽古の様子を描く事を好んだ。横長で大胆な構図は、浮世絵など日本美術の影響を受けていると言われている。エドガー=踊り子というイメージが出来上がっています。
●ピエール・オーギュスト・ルノワール「座る浴女」(1903‐1906年)
ルノワールが生涯に渡って取り組んだ裸婦。足を組み、両腕は上下異なる動作の複雑なポーズでありながら、安定した構図。今は絵画、芸術に触れあう人が減少しているので、ルノアールと言ったら、喫茶店でしょ!と受け答えする人もいそうです。
●ギャスターブ・クールベ「川辺でまどろむ浴女」(1845年)
当代の着衣を描きこむことで神話や聖書に描かれた女神や妊婦ではない、健康な女性の無防備な姿態を描いたもの。自然な表情に見えるのは絵師としてのバランス感覚の良さを感じます。
PART2に続く♪




