形成されたばかりの悪い記憶を保持したまま眠りに就くと、脳に深く刻み込まれ、記憶を拭い去るのがより困難になる。
研究チームによると、好ましくない、トラウマ(心的外傷)となるような出来事の記憶は、好ましい記憶や、どちらでもない経験の記憶より長期間残る場合が多い。だか、これらの記憶はある程度、意識的に制御も出来る。
『トラウマに関わる北京師範大学とスタンフォード大学の共同研究』
男子学生73人を被験者とし、2日間、特定の画像に好ましくない記憶を関連付ける訓練を行う。
・画像(例えば交通事故など)を見て、記憶を呼び起こすように指示
・画像を見て、記憶を呼び起こさないように指示
・訓練後30分後と一晩眠った後にそれぞれ実施
・実験中被験者の脳活動をfMRIで記録
〈実験結果〉
睡眠後に記憶を抑圧する方が、睡眠前よりはるかに難しいことが分かった
●トラウマ体験に対する重要な対策を示唆する実験考察
・望ましくない記憶は、脳の前頭前野と海馬の連携プレーで抑圧することが可能(認知行動療法等)
・トラウマ体験直後の睡眠がREMなどで記憶を大脳新皮質にパターンを定着している
結果、直後の睡眠が前頭前野海馬連携によるトラウマ記憶抑圧効果を下げる。
〈トラウマ対策として画期的な発見〉
トラウマ経験をした日の睡眠剥奪で、記憶としての強化定着を妨げられる
トラウマに対する対策法は
①トラウマ的体験をした日は、その体験について思いを巡らせない
②トラウマ的体験をした日は、睡眠をしない(限界まで寝ない)
③翌日にトラウマ体験について、感情ではなくて、論理的解決を行う(前頭前野を使用する)
④翌日以降トラウマ体験を想起した時に、イメージをすぐ消去
認知行動療法的な方法例は、トラウマの体験・画像をポイと消す事。これによってトラウマは消しやすくなる。やってはいけない事はアルコールに頼る事。後で思い出した時にアルコールを飲んでいると、アルコールがそのトラウマを強化してしまいます。
認知行動療法は、俯瞰的な立場で考え(第3者目線)、客観的に自己分析して、自身が抱えるストレスを軽減させるものです。