国内に目を向ければ市場規模は縮小し、その職人技や技術力の存続が危ぶまれている。
例えばアパレル業界。日本国内に流通しているアパレル製品の国産比率は、わずか3%。技術力の高さから海外の有名ブランドから洋服の縫製を請け負う工場も少なくないが、中国製品などにおされ、かつて日本中にあった縫製工場や生地メーカーは、最盛期の4分の1に激減。
靴業界も同様の悩みを抱えている。海外産の靴の流通は、いまや90%。国内に出回る日本製の靴は1割。
そんな中、職人を守る新たなネットワーク作りや、独自のアイデアでヒット商品を生み出し市場を取り戻そうとする動きが始まりつつある。
賃金の安い国に仕事を奪われる日本の縫製職人。一方で個人で洋服をデザインして、販売する人が国内で増えた。そこで依頼者が作って欲しいデザイン(ラフなイメージ図も可)をサイト上にアップする。サイトに登録されている縫製職人が工賃・納期を提示する。依頼者は条件に合う職人にオーダーする。依頼者と職人を繋ぐ会社の取り分は工賃の20%。縫製職人がいる会社も経営を維持出来る。場合に依っては個人販売から量産販売へ展開出来る。
アパレルの下請けだけでは職人が食べて行けない、技術が若い人に繋がらないので、サイト登録により、自分を売り込むチャンスになる。
靴はアッパーと呼ばれる上部部分、インソールという靴を履いた時に足が直接あたる部分、アウトソールという地面に触れる部分の3つのパーツから構成されている。
靴業界は、最盛期、靴の街と言われる神戸市の長田区では靴を年間5千万足を売上、7千人の職人がいた。今では半分以下に冷え込んでいる。
シューズの底(インソール)はそのままに、上段をジッパーを使い“キセカエ”と称して使い分ける商品を開発した。海外旅行に行く時に荷物を詰め込むが、靴は履いているものをひとつだけ。気軽に持ち運びが出来れば面白い靴の切り口となる発想から生まれた商品。海外からの引き合いも増えている様だ。