声劇台本 ホストクラブ【Ass】
コウN 【これはネオンのギラつく街の一角に堂々と聳える1つのホストクラブの話である。】
チカ 「コーウくんっ!準備は出来た?」
コウ 「え、あ、はい。これで…大丈夫ですか…?」
チカ 「うんうんっ!バッチリッ!!!もう皆ホールで待ってるから早くっ!」
コウ 「はいっ!」
ハル 「えー。テステス…マイクテスト…(咳払い)ご来店の皆様に朗報でございます!本日より、ホールで共に皆様を楽しませる仲間を紹介致します! コウですっ!」
コウ 「よ、よろしくお願いします!」
チカ 「固いなぁ…コウくん…!」
シュウ 「もっと柔らかく……ね?」
コウ 「はい………。」
ハル 「まだ緊張も解れていませんが、今後共に皆様をお楽しみに入れますので、何卒、よろしくお願いします!」
(拍手喝采)
シュウ 「んで、本日は諸事情により、午前1時までの営業となります。ご了承ください!」
ハル 「また、依頼……ですか。」
チカ 「誰を指名してるの?」
シュウ 「その話はまた後で。新人もいる事だし。」
コウ 「あの…諸事情って?」
シュウ 「後で話すよ。ほら、皆戻って!」
チカ 「はーいっ!おねぇさーん、あーそぼっ!」
ハル 「まだ、新人には話して居ないのでは…?」
シュウ 「まぁね…また辞めちゃうかもねw」
ハル 「これ以上人数減るのはヤバいですよ…。」
シュウ 「そしたらまた僕が出るよ。」
コウ 「あ、ありがとうございました!……ふぅ…最後のお客様お帰りになりました!」
シュウ 「お疲れ様。じゃあ、皆集まって。今日の話をしよう。」
ハル 「今日の指名は……。」
シュウ 「指定外暴力団の幹部3人だ。」
コウ 「な、なんの話しです???」
チカ 「まだ、コウくんには早いんじゃないの?シュウ。」
シュウ 「今日は見ているだけで構わないよ。まぁ、見るかどうかは君次第だけどね。」
ハル 「内容的には人殺しかな。」
コウ 「人……殺し…。そ、そんな事!しちゃぁ駄目ですよ!!!」
シュウ 「ならば、今すぐ出て行きなさい。もう仕事もしなくていい。」
コウ 「そんな…。」
チカ 「まぁ、こんなの受け入れられない餓鬼なんて要らないしね…。」
ハル 「だな。いつまでも綺麗事言ってな。ガキんちょ。」
コウ 「……。……ます……同行しますっ!」
シュウ 「ほう……。」
コウ 「その、そういうのを容認しないといけないのなら……。今、金ないし、前回もバイト10回連続で落とされてるし、ここを辞めさせられると…辛いので……。」
ハル 「よし。……んで、続きを…。」
シュウ 「もう既に2時に都内の艇庫に来るよう指定した手紙を送ってある。来るかどうかは彼ら次第だがね。」
チカ 「今回、僕は用無し…かなぁ…。」
ハル 「いや、用無しじゃない。むしろ必要だ。3人が入ったら毒ガスを噴射して欲しい。んで、俺がそこにガスマスクを着けて殺りにいく。」
コウ 「あの、僕にも何か出来ることは……!!!」
シュウ 「そうだな…。君は何が出来る?得意な事とか…。」
コウ 「えっと……シューティングなら。」
シュウ 「ふむ…あったかなぁ…。スナイパー…。」
チカ 「確かに、スナイパーがいれば、ハルの援護出来るしね…。」
シュウ 「………………あった!あった!ほれ、コウくん。スナイパーライフル。」
コウ 「ふぇ!?あっ……重っ……。」
ハル 「まぁ、あんまり持って撃つことはないから大丈夫だろ。」
シュウ 「……こうしてる間に25分経ったな…。そろそろ車出すよ。ハルとチカは艇庫の近くで降ろすからあとは自分らでどうにかしろ。帰りは迎えに行く。コウは僕と一緒に艇庫を見渡せるビルへ行くぞ。いいな?」
シュウ 「っと…ここでハルとチカは別行動だ。現場での段取りはハルに頼むよ。」
ハル 「了解。シュウさんとコウもご無事で!」
チカ 「まったねー!……はぁ…行っちゃった…。さぁて、どーする?ハル。」
ハル 「まずは毒ガスの設置場所と俺の飛び出す場所だな。見えない所がいいんだが…。」
チカ 「ここら辺……かなぁ…。あとはこっちと……コッチ…。これで…いいんじゃない…???」
ハル 「OK。んじゃ、俺はこっちにいるか……。あとは待つだけだ。」
シュウ 「では、僕達はここから狙いましょうか。コウくん。ここに立ててください。」
コウ 「……っはい!」
シュウ 「よし、向こうもそろそろでしょうからゆっくり待ちましょうか。……っと言ってる間に人影が…。」
コウ 「来ましたか?」
シュウ 「恐らく…。暫く向こうに任せましょう。ですが、こちらも気を抜かないように…。」
コウ 「はい。」
チカ 「……ううー。まぁだ?…もう疲れたぁ!」
ハル 「うるさい、足音が聴こえない。」
チカ 「はー……い。………ハル、足音来た。」
ハル 「ああ。人影…3人確認した。」
チカ 「発動するよ?」
ハル 「頼む。」
チカ 「発動まで3…2…1…0。」
ハル 「特攻する。」
シュウ 「始まりましたね。煙が消えた瞬間が君の仕事です。やり損ねた標的を撃ち抜いてください。」
コウ 「はい……。」
シュウ 「そろそろ…消えますね。誰か見えますか?」
コウ 「手を振ってる人がいま…あっ!」
シュウ 「やり損ねた奴がいましたか。」
コウ 「標的確認……。」
(サプレッサーの付いた銃声)
チカ 「うわぁ……。ちょー怖い。……でもありがとうっ!」
ハル 「悪ぃ、やり損ねた……ぁ…コウが殺ったのか。ハハッ、なかなかに良い腕してんじゃねぇか。頭に1発って素人の出来る業じゃねぇw」
チカ 「確かにっ。」
シュウ 「凄いですね……。コウくん、本当に素人……ですか?……コウくん?」
コウ 「っはぁ……はぁ……はぁ……。」
シュウ 「やはり、素人ですからね。コウくん。コウくん。」
コウ 「………はぁ……っふ…。」
(コウ、倒れる)
シュウ 「コウくんっ!」
シュウ 「ハルくん、チカくん、お待たせ。」
ハル 「ありがとうございます。コウは?」
シュウ 「寝てる。人を殺したの始めてって感じだったねw」
チカ 「なるほどねwまぁ、今回はアイツらに会わなかっただけ良いか!」
ハル 「だな。」