小鳥のさえずり-親子5人ロンドン生活 -2ページ目

小鳥のさえずり-親子5人ロンドン生活

ロンドン南東部ブラックヒースでの小鳥のさえずりがBGM生活もついに11年目突入!8歳、6歳、4歳の3人の子供たちに振り回され、1ヶ月が1週間に感じるばたばたで自転車操業な毎日のあれこれを綴っています。

英国、本日総選挙です。ここ数週間、テレビも、新聞も、ソーシャルネットワークも、マンチェスターと、ロンドンブリッジでのテロの件以外は、この話題一色という感じでした。
 
これまで一切、英国籍が欲しいと思ったことはないし、昨年までは国内の選挙に投票出来ないことを屁とも思っていませんでしたが、英国のEU残留派対離脱派の国民選挙(ブレキシット)以来、選挙権があればいいのにとは思うようになってきました。あの国民投票以来、英国政治だけでなく、英国での生活におけるすべてが悪い方へ急展開していっているからです。一票の重みを肌で感じずにはいられない毎日になっています。
 
あの時も、私の周りにはEU残留派しかいなかったし、良識的に考えれば、誰が離脱を考える?!と思っていたので、離脱派が勝つとは露にも思っていませんでした。
 
あの選挙で、ロンドンと、その他のイングランドとの間の温度差、埋められない溝というのは、想像以上にあるのだなというのを実感しました。一層のこと、ロンドンだけで独立出来ないものかと真剣に思ったり。あまりにロンドンっ子、ロンドン在住者と、その他の地域の人たちとの物の考え方が違うのだもの。
 
今回の総選挙も、私の周りや、私がフェイスブックでつながっている英国人たちは皆、「この現状を変えるには、とにかく労働党に投票しないと!」と必死です。
 
それでも「今回の選挙では、現与党の保守党が圧倒的勝利」なんて、新聞では出口調査の結果で書いていたりします。またロンドン外の人たちは、訳のわからないことを信じて、なぜか謎の保守党に投票してしまっているんだろうか……?教育予算削減、国民健康保険予算削減などなど、保守党が勝つと、一般庶民の生活には大打撃な政策が打ち出されていますけど?!大体、元から保守党は貧しい一般庶民の生活に興味なんてないのでは?
 
とにかく英国では、いろんな人たちが、ここ数年で、今までになく、政治に関心を持ち出したと言っています。ブレキシット、アメリカのトランプ大統領、フランスのマカロン大統領と、貴き一票で良くも悪くもいろんな物事が決まっていって、世界がガタガタ、ゴトゴトと音をたてて変わっていっているからでしょう。特に、子供のいる人たちは、このままでは、自分の子供たちに明るい未来が残せないと、危機感を覚えているようです。
 
ブレキシット、トランプを経て、もう選挙結果に夢は抱かなくなりました。でも明日以降、さらに暗黒の毎日が待っているのかと思うと、本当に英国はどこに行こうとしているのでしょうかね。ここ最近、すでにブレキシットの話し合いの影響で、だんだん物価が上がってきています。これを書いている間にも、すでにポンドはどんどん暴落しているのだとか。恐ろしいのひと言です。
 
{F2C6A02F-A0DA-4744-AAF3-98B65D0FD7E9} →私の大好きな切り絵作家のロブ・ライアンが希望者にただで配布していたステッカー。英国では、選挙が近づいてくると、支持政党のこんなステッカーやポスターを窓に貼っているおうちが増えてきます。
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2017.06.08 09:48 (facebook)
It is a shame that I do not have a voting right here. I do not want to be disappointed again by this country today.