---「最後の大物買い、クローゼット購入①」(http://ameblo.jp/blackheath/entry-10398576227.html )の続きです---
さて、バビちゃんのお稽古事の嵐が始まった金曜日、イケアから肝心の配送がありました。(http://ameblo.jp/blackheath/entry-10394352306.html )
その日の晩、デュセッルドルフから帰ってくるはずだった彼は、「土曜日に自分でクローゼットは組み立てるから」と言って聞きませんでした。これまでも引越し関連で様々な修繕を自分でしたり、棚だの、何だのを自分で作っては疲れ果てていたので、激務の出張直後にそれはどうなんかと元々思っていました。
「イケアの業者に組み立ててもらったら」と購入時に提案したのですが、見積もりだけ取って、彼は却下。さすがにクローゼットは自分で組み立てるには大きいので、私の提案は悪くないかもと思ったらしいのですが、見積額にたまげて彼は却下してしまったのです……。財布の紐かたいからね。
しかし配送を受け入れるために、うちで留守番してくれていたお母さんに「あんたたち2人でなんてあんなの、絶対に組み立てられないわよ!持ってきた大きな男の人2人だって、フーフーって大きな息を肩でつきつき、持ってきていたのに。うちの息子の意見なんて聞かなくていいから、blackheath、誰か組み立ててくれるような人を勝手に手配しちゃいなさい!」と強く言われ、「そうでしょう!そうでしょう!」とうなずく。
お母さんに肩を押され、急いで地元のお店に貼ってある「大工仕事します。どんな小さい仕事でもOK!」みたいなチラシから電話番号を書き写して、何人かに電話しました。そしてお値段も明瞭で、かつ明日来てくれるという1人のおじさんにクローゼットの組み立てをお願いすることにしました。
全部を手配した後、彼には事後報告したので、さすがに彼も覆すことは出来ず。しかも彼は金曜の晩のフライトキャンセルでへとへとになって土曜の朝に戻ってきたので、私の手配にも一切文句は言いませんでした。
やってきてくれたおじさんはむっちゃ身体が大きな人で、いかにも力持ちな感じ。(下の写真に後姿が写っているこの人です。)
電話ですごく強い訛りのある英語を話していたので、英国人に違いないと思っていたら(なにせこの国では外国人労働者の方が多いんじゃないかという勢いなので)、やはりスコットランドの人でした。黙々と働いてくれて、俺に任せろと背中で言っている感じがしました。
→おじさんは当初、「イケアのクローゼットPAXシリーズ2つなら、2時間半ぐらいで組み立てることが出来るから。中の引き出しとかも含めてね。」と言ってくれていたのですが、私の勘定間違えで、私たちのクローゼットは4つと数えるそう……。
おじさんは4時間半弱ノンストップで働いてくれ、とりあえずクローゼットの枠組み(上の形+スライディングドアの組み立て)まで仕上げた上、「もう次があるので」と帰っていきました。自分たちではここまでを4時間半では決して出来なかっただろうから、本当にお願いして良かった!
だって、お母さんの予想通り、むっちゃ大きいんだもん!マッシブとはこのことを言うって感じ。
自分たちでショールームで実物を見て納得した上、買ったし、何度も寝室もメジャーで測ったし、インテリアのデザイン画も書いたので、クローゼットのサイズは分かっていたのですが、自分たちの寝室に実際、組み立てられてみると、その大きさに圧倒されました。
→おじさんが帰ってから、その日は夕方から深夜にかけて、彼とふたりでしこしこクローゼットの中身作りに励みました。(写真は両方とも11月21日撮影)
私は一番簡単な作業である引き出しの組み立てをひたすらやり、彼がクローゼットにそれを取り付けるという役割分担でした。これもおじさんがやったら、もっと手際よくちゃちゃっといったんだろうけれども、おじさんの予定も押していたみたいだからね。残念だったわん。
でもここまですると、クローゼットに余計に愛着も湧いてくるね。撫で撫で、よしよししたいような愛しさ、大切に使わなければという気持ちが自然と湧いてきたよ。
しかも大きいとはいえ、私たちの持ちすぎている洋服はこれでも入りきらないかもと危惧していたんだけれども、すっきりと入り、しかもまだ空きスペースの余裕も結構あるのよー。 素敵~★
とはいえ、あんまり着ないような服、持たないバッグはどんどんチャリティショップに寄付しなければ。今回の引越しでかなりの服や物をチャリティーショップに出したけれども、まだまだうちががらくたであふれているもんね。
夫婦揃って溜め込み&捨てられないってのはかなりやばいから、私からもっと潔くならなければ。彼は私以上に、物に執着があって捨てれない性質だからね。
このクローゼットは、今回の引越しで新調した家具の中で一番のヒットかな。冷蔵庫、洗濯機、乾燥機も良いのを買えたなって思っているけれども、家電だし。
システムキッチン、バスタブ、トイレは、買うまでにもうちょっと時間があれば、さらに研究を重ねて、納得の物が買えただろうに、と使い出してから思っています。
あと今までイケアにはそんな良い印象を持っていなかったけれども、今回のクローゼットの件で「買うぞ」というシビアな目で商品を細かく、じっくり見るようになったら、案外良い物がある、ある!自分の中での印象がガラッと変わりました。
彼は前のアパートの改装の際にイケアに通いすぎて、もうこりごりという感じだったので、今回のアパートの改装時には一切、イケアに来なかったのですが、今更のように「あれも、これもイケアで良かったのかも。しかもそうしていたら、予算ももうちょっと抑えられたかも。」とちょっと後悔しています。
イケアの良いところは、お店の人たちが自分のところの売り物に対して、的確な商品知識を持ち合わせていること。B&QやHomebaseといったホームセンターでは、けーーーっしてあり得ないことです。「フロアスタッフに相談したら、ちゃんとアドバイスしてくれるんだ、すごいよ、イケア」って感動しちゃったもん。おかげで気持ち良く買い物をすることが出来ました。
当たり前のことを何言ってんの、と突っ込まないように。日本では当たり前なことかもしれないけれども、英国ではその発想は全く通用しないからね。お店の人=基本的にただのレジの人ぐらいの感じよ、どこも。