ハイドパークのウィンターワンダーランドにせがんで連れて行ってもらう | 小鳥のさえずり-親子5人ロンドン生活

小鳥のさえずり-親子5人ロンドン生活

ロンドン南東部ブラックヒースでの小鳥のさえずりがBGM生活もついに11年目突入!8歳、6歳、4歳の3人の子供たちに振り回され、1ヶ月が1週間に感じるばたばたで自転車操業な毎日のあれこれを綴っています。

12月24日(月)、クリスマスイブです。日本ではクリスマスムードも、イベントも最高潮を迎える日ですが、こちら英国ではそんな感じはありません。


hyde park7  →この日は前から覗いてみたかったハイドパークの「ウィンターワンダーランド」(Hyde Park Winterwonderland) に、本当は休みの日に街に出たくない彼を前々から説得して行ってきました。お母さんも一緒です。


私の大好きなドイツクリスマスマーケットがハイドパークで開催されている、というのを新聞記事か何かで読んだから行きたかったんだ★


実際、行ってみると、ドイツのクリスマスマーケット的な部分は全体のほんの一部で、私の地元、大阪で例年開催されるドイツクリスマスマーケット の方がもっとそれらしいものを売っているかも。本場ドイツに近いロンドンだったら、かなり本物に近いのではと期待していただけにこれにはちょっとがっかり。


私がドイツのクリスマスマーケットでチェックするのが楽しみな、錫や木製のドイツならではのクリスマスのオーナメントやキャンドルホルダーなどの屋台は一軒もなかったー。そんなマーケット、「ドイツのクリスマス」って触れ込めるんか、とひとりちょっと憤慨。


hyde park2  →一応、あのドイツでクリスマスマーケットに行ったら、必ずあるこのお菓子の屋台は一軒出ていました。ドイツだったら、ドイツ語でクッキーの上にメッセージが書いてあるけれども、さすがにこちらでは英語です。


私が「ご当地風」で受けたのは、写真の右の方にある青いハートのクッキー。青い文字で、「チェルシーフットボールクラブ」と書いてあります。これはサッカーファンの子供を当て込んだやつなのかな?


hyde park  →これはある屋台の軒先に飾ってあった、藁で作られたクリスマスツリーのオーナメント。うちのツリーにも、彼がデュッセルドルフのクリスマスマーケットで数年前に買ったという、これにそっくりの藁の星などのオーナメントを飾っています。


私は今まで彼に「かなりドイツのあちこちの街で、いろんなクリスマスマーケットを覗いたけど、こんなの見たことなかったけどなあ。」と言っていたのだけれども、ここで売ってました。ということで、前言撤回するための証拠写真です。


ドイツのクリスマスマーケット部分は小さめだったものの、ロンドンで最大規模という触れ込みの屋外スケートリンクあり(といっても、それでもそんなに大きくないけど)、この建設費に億のお金がかかっているらしいという観覧車あり。


hyde park3  →この観覧車はここまでお金がかかっているのに、このウィンターワンダーランド開催期間中限定らしく、終了次第、取り壊すそうです。なんてバブリーな!常設した方がペイしないのかしら、と余計なことが気になる。


hyde park5  →さらに大きなお化け屋敷を含む、かなり本格的な移動遊園地ありで、子供連れや、ベビーバギーを押した家族がサンタ帽なんかをかぶって、とにかくたくさん来ていました。この移動遊園地の本格的な感じは、ミュンヘンのオクトーバーフェストの会場を思い出したなあ。


hyde park4  →アトラクションのひとつに、こんなそりがあったよ。自分が子供だったら、絶対行ってた!楽しそう。



hyde park6  →そりともうひとつ、自分が子供だったら、絶対挑戦していたアトラクションがこれ。ゴムの命綱みたいなのを身体にくくりつけて、トランポリンの上をジャンプするの。ものすごい高い所までびゅーんってあがれて、サーカスの人みたいだよ!見ているだけで、お母さんと2人、きゃあきゃあ言ってました。面白そう~。


帰る頃には、ハイドパーク内の木々も赤くライトアップされ、子供たちがかぶっているピカピカ光るサンタ帽なんかと共に、より楽しげなムードになっていました。ロンドンに来てから一番「ああ、クリスマスなんだね。」って感じた日だったかな。だって、ついにイブだし!


ハイドパークを上気した顔で走っている子供たちの顔が「クリスマス」っていうので、輝いていたもんね。先日、彼の友達に、「家族か、親族に子供がいるクリスマスと、子供がいないクリスマスとは、本当にクリスマスの中身が違うって思う。子供のいるクリスマスが、あの楽しい、本当のクリスマスなんだよ。」と言っていたのを、子供たちの顔を見ていて思い出しました。


一緒に行ったお母さんも「クリスマスイブに、料理もしていなくて、またひとりで家にいる訳でもないなんて。こんな楽しいイブも今までで初めてかも!」と言って、子供のようにはしゃいでいました。


息子にせがんで買ってもらったオランダの甘ーいワッフルを嬉しそうに食べているお母さんを見ていると、お母さんが急に「お父さんやお母さんに手を引かれてお祭りなどに行ったであろう6歳のマギー」みたいに思えてきたからなんか不思議です。


その後、私とお母さんは、カフェスタンドで、彼にグリューワイン(英語ではMulled Wine というそうで、最初、お母さんと同じものについて話しているのが分からなかった)を一杯ずつ買ってもらい、クリスマス気分を口にして、幸せな気持ちになりました。


お母さんの楽しそうな顔を見てただけでも、彼にせがんでハイドパークまで出てきて良かったなあ、としみじみ思ったクリスマスイブの夕方でした。あそこで撮った写真を見たら、今までお母さんを撮った写真の中でも一番の笑顔をどれでも浮かべていたよ。


(今回の写真はすべてロンドン・ハイドパークにて12月24日撮影)