8月26日に本当に珍しく、彼と街中に買い物に行きました。買い物&ロンドンダウンタウンの人ごみがWで好きじゃない彼とそんな用で街に出るのは本当に初めてでした。
2人でオックスフォードサーカスに地下鉄で行き、8ヶ月住んでて、あそこの駅で初めて降りたことに気付きました。例えて言うなら、東京に住んでいて、渋谷か、新宿駅で降りたことがないというようなもの。東京にそんな外国人いるんかな?
なにはともあれ、目的地はリージェントストリートにあるウェジウッド。あそこでコロンビア人の元クラスメイトが顧客対応でバイトをしていて、「結婚するなら、新しい家庭にあれこれいるだろうし、スタッフ割引してあげるから、一度おいで」と前々から言ってくれていたの。
でも案外、リージェントストリートなんて行く機会もなくて、彼とそのうち、と言いつつ、全然実行出来ていなかったんだよね。そこにこのホワンがいよいよ大学院に受かったから、エジンバラに引っ越すため、ウェジウッドを辞めると教えててくれました。
前からあんなに親切心で言ってくれていたのに、一度もお店にお邪魔しないままなんて、本当に失礼ではないか。ということで、本人と相談して、最終的に彼のウェジウッドでの勤務最終日の指定の時間にお店を訪ねることにしました。
ホアンを呼ぶ前に、彼と2人、お店を一通りチェック。シンプルを信条としている彼は、ワイルド・ストロベリーやピーターラビット柄など、いわゆるウェジウッドらしい陶器は「ビクトリア朝時代のおばあちゃんのよう」といって忌み嫌っているので、私はかわいいと思うけど、素通り。
何でもお店にあるものは、かなりお値段も張るので、何が今、一番要るのかを商品を見つつ、話し合いました。結局、私たちが今、一番必要なのはワイングラスだな、というところに落ち着きました。
お客さんがいらして、一番出すものだし、お皿はそれなりに私が日本から持ってきたもので、なんとか足りているし。今のところは、彼がずっと使ってきた、多分、イケアとかで買ったと思われる味も素っ気もないワイングラスで対応しているからさ。
お店の人にホアンを呼んでもらうと、ぴしっとしたネクタイ姿のホアンが出てきました。いつものジーンズ姿とは違う、お仕事モードです。私の彼があれこれする商品に対する質問にも余裕を持って答えていて、今までここで頑張って働いてきて、今日はその最後の日なのだなあ、となんだか私がしんみりしてしまいました。
結局、ホアンとも相談して、この日は赤ワイングラス4客と白ワイングラスを4客買いました。ウェジウッドのやっているアイルランドのクリスタルのメーカーらしいWaterford というところの。それなりにグラスも重いし、赤ワインのグラスは大きさもあり、真剣にワインを堪能するグラスという面持ちのグラスです。
スタッフディスカウントを4割もしてもらって、計180ポンド(45000円)。間違っても正価では絶対買えません、買いません!
ホアンにこっそりこれから少しずつ買い足していきたかったら、物によっては2-4割引になる年に2回のセールを狙うんだよ、とのアドバイスももらいました。
→6客ずつ買えたらというところだったけど、今回はひとまず4客X2種類が限界。でも家のサイズからしても、2人以上はお呼び出来ないから、まあ、それでなんとか今のところはやり過ごせます。
→これがゲット品!シンプルだけど、惚れ惚れする美しさです。
買ってすぐ、家族間では彼のお母さんを呼んでの普段のごはんの際に、そして正式には昨日、ひろちゃんとリサを呼んでのごはんの時にデビューしました。良いグラスで飲むと、ワインの味もかなり違うということも知りました。
なによりも「私たちの家の物」として、正式に気合いの入った物を買ったのは今回が初めてだったので、心の中でスキップしたいような嬉しい気持ちになりました。 結婚指輪よりなにより、これから自分達の家というのが徐々に出来てくるその第一歩なのだな、という気がして。
ちょっと奮発した、価値のある本物を少しずつ、2人で揃えていけたら、と思います。
(今回の写真は両方とも8月26日ロンドンにて撮影)