バンクホリデーはハリーポッター三昧! | 小鳥のさえずり-親子5人ロンドン生活

小鳥のさえずり-親子5人ロンドン生活

ロンドン南東部ブラックヒースでの小鳥のさえずりがBGM生活もついに11年目突入!8歳、6歳、4歳の3人の子供たちに振り回され、1ヶ月が1週間に感じるばたばたで自転車操業な毎日のあれこれを綴っています。

今晩、やっと観て来ました、『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』! 前から彼が観たがっていて、お母さんと3人で行って来ました。


やっぱいいよね、ハリポタ。2時間強、すっかりホグワーツと魔法の世界にぐいぐい引き込まれ、終わった時には、あ、映画だったんだっけって感じでした。


こんな世界を生み出せる著者のJ.K.ローリングって、今更ながらに今世紀最大の天才の一人と思ったよー。


こうやってロンドンに住んでると、映像を見ていても、おおおっと反応してしまうポイントだらけ。あそこはカナーリーウォーフ!ハリーたちがほうきにまたがって飛んでいる横は、国会議事堂に、あの建物はOXOタワー、それともテートモダン?


魔法省に入る入り口の公衆電話がある所って、まさにHISロンドン支社のある辺り(「オペラ座の怪人」を上演中の劇場の近く)やん!見慣れた風景がいっぱいで興奮してきます。ハリーの嫌なマグルの親戚が住んでいるのって、ロンドンから南西部にあるサリー州だったんか、とか。


現実にある世界をベースに描かれているので、本当に魔法の世界が英国に共存していそうな錯覚に陥ってくるよ。


あとずっと同じキャスト(ダンブルドア校長先生役の役者さんが亡くなられて、チェンジしたことを除き)が演じているのが、現実感を高めている要因のひとつだと思ったな。だって、子供たちが実際に話にあわせて、本当に大きく成長していっているんだもんね。


前作ぐらいからだんだん闇の世界との闘いの要素が強くなってきて、話としても深く、濃くなってきているね。ああ、続きが気になる!今回のも本は半分しか読んでなかったので、途中からはストーリーを知らず、余計ハラハラドキドキ。


ちなみに、元々は昨晩、観に行こうという話だったのだけど、その前の話を私がよく覚えていないので、ハリポタを全部揃えている彼の妹宅よりのDVDを借り、しっかり予習。


ハリーポッターと炎のゴブレット は本は読んでいたけど、映画自体は飛行機の中でほんの一部観たことがあっただけなので、昨日、初めて最初から最後まで観ました。これも見応えのある映画だったわー。最後の方で、話ここで映画版は終わっちゃうのかな、と思いきや、ちゃんと最後の最後まで描ききってあったし。


実は、彼は最終巻Harry Potter and the Deathly Hallows を金曜日かな、読み終えたばかりで、本当にハリポタずいてるの。日本では、「子供の読む物」的イメージの強いハリポタだけど、本国英国では大人子供問わず、読んでいる人が多いと思う。


最終巻が大騒ぎのうちに発売され、まだ日も浅いある日の帰りの電車で、こんな光景がありました。


年のころ、20代後半ぐらいの見るからに内気そうな、でも身体は大きな黒人の男の子が、誰が見ても一目で分かる、あの分厚いハリポタ最終巻を持って、電車に乗り込んできました。彼は座るとすぐに一秒でも惜しいように本を読み出しました。


そこに斜め前に座っていた同じぐらいの歳の女性が本の世界に没頭している彼に「誰が死んじゃうか、知りたい?」と話しかけました。ほら、ハリポタの最終巻で重要な人物が2人だっけ、死んじゃうというのが前々からの触れ込みだったから。


彼は「そんなの、もちろん知りたくないよ!」と気恥ずかしそうに答えて、また本に戻りました。彼女はにやにやしながら、彼が本を読むのを敢えて邪魔したいの満々で、延々15分ぐらい「で、死んじゃうのはね、ハリーのね」とか彼に話しかけ、その度に彼が「聞きたくないからね!」と返していました。


周りは20-40代ぐらいの社会人ばかりだったのだけど、ハリポタは社会現象だから、この2人のやり取りを周りの皆が興味津々な目で見つめていました。他の人も誰が死んじゃうか、知りたいような、聞きたくないような、みたいなそんな感じたったみたい。


あの電車でのシーンを見て、ハリポタって本当にこの国では国民現象なんだなあ、としみじみ感じました。


harry potter  →公式サイトから上手く画像が取って来れなかったので、MSNの特集からですが。