カルト映画三十六房~両腕ドラゴン対空飛ぶバカゾンビ~ -4ページ目

空飛ぶ十字剣

3次元映像」というと、お子様向けの映画専門の技術という評価を受けていたところ、J/キャメロンのアバター (映画)からの流れで、一般映画にも3Dブームが訪れた感がある。

そんなこと書くと、まるで高尚な映画を紹介しそうな勢いですが違います。
今回はそんな技術革新以前の「超立体映画」の話しです。


空飛ぶ十字剣

原題:千刀萬里追
英題:DYNASTY / SUPER DRAGON
製作年:1977年
製作国:台湾
監督:チャン・メイ・チュン
出演:レオン・タン、パイ・イン、タン・ウェイ ほか

※残念なことに正規ソフトは無いようです。
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…ということは、レンタルもありません。

特撮好きな方は水忍キャプター林大興とか出てますので、一応触れるだけ触れておきます。(参考リンク:忍者キャプター


期待させるような導入にしてししまいましたが、ネーミングからしてハイテクとは程遠そうな「ウルトラ・キュービック方式」なる怪しげかついかがわしい方式。
これがどれほどのものだったのか自分自身で劇場公開時に立体映画として見ていないので分かりませんが、うたい文句に「脅威の大迫力!剣が、ヤリが、人間の首が、唸りをあげて飛び出してくる!!」…と、あります通り、たいしたものは飛び出していません

多少負け惜しみもありますが、そんなもんが飛び出したからといって、それがどないしたっちゅ~ねんとばかりに、作品性とはあんま関係ないと判断して話題を進行します。


公開当初は、この珍妙な立体映像をウリとしたお祭り的な映画だったのかもしれませんが、今なお変なカルト人気があるということは、このブログで言うところの「バカ成分」がそれなりに含まれていると考えて間違いないでしょう。

お待たせしました。やっと本題「変な武器」のお話しです。

お話しはカンフー映画では定番の明王朝末期。
主題は暴君に師匠を殺された弟子の復讐劇なのですが、敵が宦官(かんがん)ってどうなんだという軽い(?)ビックリからスタート。
ホモっ気のあるラスボスとか、嫌さは増すけど結局何の伏線にもなってないし、いったい誰が嬉しいんだろう。



さて、この「十字剣」という武器の他にも、実在するワケもない変な武器が登場します。

その名も【断頭くわがた剣】!
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はじめて見る武器なのに、どこかで見たような?

びゅーんときて…
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「ぐわあ~っ!」
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すぽ~ん!
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形が違うだけで、「空とぶギロチン(血摘子)」そのまんま。(笑)
だったら、血摘子でいいじゃん!と思ってしまいますが、ソコはソレ。会社が違うんです。
他社への気遣いも多少感じるワケですが、それも形だけ。
振り回して飛ばすのも同じなら、飛行音の「ドギュ~ン!ピュ~ン!」まで全く同じというあたり、プライドと引き換えにとりに行くほどの笑いだったのだろうか。
いや、もう個人的には大好きなんですけど。



遂に出た!これが【十字剣】だ!

まず先にビックリしていただくのは、主人公が使う武器じゃありません。
悪い宦官の武器です。
武器というか…最初は防具だったんです。

何を言っているのかというと、早い話がトランスフォーマーだということです。


むむ?攻撃が効かないぞ!なんでだ!?
ばば~~ん!!わあ、何だそのオシャレな鎖帷子は!ww
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脱いだらもっと凄いんだぜ。
そうれ、ガイアが俺に囁いているぜ!もっと輝けってな!(byメンズナックル)
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頭上でクルクル回しながら放り投げるブーメラン的武器になるのですが、これが「十字剣というのは墜天使って意味もあるんだぜ!」(byメンズナックル)と思い知る程の安全ゆっくり飛行。

変な宇宙音を発しながら飛ぶ十字剣には、もはやかける言葉も見つかりません。


ゆっくり飛ぶってことは隙も大きいので、そりゃ負けますわな。
で、思ったんですが、これ二つ持ってれば良かったんですよね。
一個着たまんまで、一個投げるの。

「空とぶギロチン」も、続編で「連環血摘子」という二つくっつけたような改良型が出てきて、サブタイトルも「戦慄のダブルギロチン」でした。
続・空とぶギロチン~戦慄のダブル・ギロチン~ [DVD]
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こうなったらもう一段階開き直り、次回にはタイトルまで丸パクで「戦慄のダブル十字剣」とかにすれば、なんとなく最強!
で、一作目の敵は宦官だったから、今度はチン●コが2個ついてるとかどうだろうか。意味なんてないけど、とりあえずカッコイイぞ。


…なんてことをみんな妄想すると思うのですが、そんな話しはブログかチラシの裏あたりにしか書きようがありませんので、書くだけ書いてみました。






変な武器度 ★★★★★
唐 突 度 ★★★★★

総評:インチキ映画がこんだけ面白けりゃ大したもんだと言っていいと思う。


この監督は“早撮り王”という異名があるそうです。当時の香港映画なんかは年に数本とか当たり前でしたから、その中でも早いと評されるということは、三日くらいで撮っちゃってたとかなのでしょうか。