日本でデフレが謳われて久しい。物価が上がるのが当たり前だったオレの子供の頃は、毎年アイスクリームの値段が上がり、10円が20円に、30円が50円にと、お小遣いの上がるスピードが追いつかなかった記憶がある。
カップアイスが今の100円に定着したのは中学生の頃だったか? いずれにせよ、アイスの値段は30年くらい変わっていない。ものの値段は変わらない、これが今の常識だ。
常識が覆された時、人々は混乱する。リーマンショックも東日本大震災も常識を超えていた。人々は混乱した。
デフレが当たり前の今でも、ものの値段が上昇する、つまりインフレの芽は各所で見られている。それも部分的・局所的に。
先月末、食パンの値段が一斉に上がった。日本では小麦は政府が一括して買い上げ、それを製パンメーカーに販売する。円高にもかかわらず、その政府が売る小麦の値段が上がったからだ。
中国やインドなどの大量消費の前に、穀物・食糧品やエネルギー価格は上昇せざるを得ないとの見方が強い。需給が逼迫すれば、残る調整の手立ては価格しかない。即ち、インフレとなる可能性は高い。
他方で、多くの分野では、依然としてデフレ傾向が見られている。デフレとインフレの混在。不況下のインフレ、つまりスタグフレーションの可能性も否定出来ない。常識が崩れる。当たり前だったことが当たり前でなくなる。そうすると人々は混乱する。
子供の頃、アイスの値段は上がったけど、スピードに遅れこそあれ、お小遣いも上がったので、何とかカバー出来た。今、給料が下がる中でインフレがやって来たら、はっきり言って持たない。TPPやエネルギー政策、そして為替の水準などは、こうした可能性も考慮して、策定して行くべきであろう。
iPhoneからの投稿