ヒトの命 ★ 医学と倫理 | たかゆきのブログ

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某国立大学の医学部教授と話をする機会があった。

医学の進歩は目まぐるしい。これまで治らなかった病気も、今では随分と新しい方法で治せる様になっているそうだ。不老不死とは行かずとも、我々の余生はどんどん長くなって行くのだろう。

この先生によると、最も難しい議論は倫理の問題だそうだ。つまり、本来健常であるべき年の人が病に侵されていたとする。これを医学の力で治癒し、その人が生き永らえるのは医師にとっても喜びだそうだ。

他方、そもそも寿命を迎える齢の人の命を医学の力で延命することについては、賛否両論があるらしい。ただ、これはなかなか公に議論が出来ない。

冷たく聞こえるかもしれないが、高齢化が極度に進行した場合の弊害は大きい。国の払っている医療費は、国防費を大きく越えて財政を圧迫している。選挙において、高齢者の占める比率は大きくなる一方で、これが国民全体の『民意』と定義される。若者を伸ばす政策は取りづらくなる。

『医学の進歩が、本当に人間の暮らしに幸福をもたらしているか否か、甚だ答えに窮してしまう』 と言った教授の言葉は忘れられない。





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