ちっぽけなもの | HEApoemRT

小学校5年生の春
あなたが転校する時にくれたもの。
シャープペンシルのしん。
中身が無くなっても
新しく継ぎ足して
今まで使い続けてきた。
周りには
『これ使いやすいから、
ずっと使ってる。』
そう言ってきた。
本当は小学校の時から
気にかけていたのかもね。
最近ふと筆箱の中にある
これを目にした。
今では
こんなちっぽけなものでさえ
手元には置いておきたくない。
だから僕は
ずっと使い続けてきたこれと
お別れをする。
こんなちっぽけなものだけど
ずっと使い続けてきたからこそ
思い出がある。
あなたを思っていたからこそ
未練がある。
けどもう全てを忘れ去りたいから
こんなちっぽけなもととも
お別れをする。
―さようなら

