昨夜は何とか焼鳥にありついたが。

やはり初めて訪れる地で期待し過ぎは禁物であった。

さて、本日はいきなり朝からメインイベントの宗太郎越えだ。

今日は天気も回復して晴れるようだ。

昨年一度上げたが、これから佐伯までの区間は18きっぷの旅では最も困難な乗車区間の1つとして有名だ。

この区間延岡からは6:10発と20:07発の2本、佐伯からは6:18発の1本のみだ。

(延岡駅の時刻表)


(佐伯駅の時刻表)

これを乗破するには乗車地に前乗りか後泊するのに普通列車でまずこの地に辿り着かないと行けないわけだ。

なぜ1日1本の列車を走らせているのか、途中駅にお住いの方は利用しない前提な気がするが。

そろそろその列車やってくる。

この便には4両編成の787特急車両が使われその内4号車だけに乗車可能だ。

18きっぷで特急車両に乗れる数少ないチャンスだろう。



佐伯までの区間は宮崎と大分県境山越えのため、ずっと川沿いの山間部を走る。



宗太郎停車した。

大分県に入った。

駅の周りに人家は結構ある。

乗り鉄、撮り鉄と思しき人が何人か下車した。

恐らくしばらく滞在して行き違いになる佐伯始発のこの日最初で最後の普通列車で延岡に戻るのだろう。

まさか夜8時過ぎの便までは待たないだろう。

佐伯に近づいた。

呑み鉄とはいえ普通はこんな早くからやらないが、今日は特別なお祝いとして今回もお供をしてくれている角ポケット瓶に入ったジャックを一口やった。



夜も開け朝日が差した青空が広がっていた。


今日はこの先最終的に日田に向かう予定だ。

この先も結構過酷なルートを考えた。

大分から豊肥本線で熊本へ、鹿児島本線で久留米を廻ってから久大本線で日田へ行く。

九州往復横断を決行するルート。

まずは大分行3両編成列車に乗車。

大分までは右手に時折海が見えていい感じだ。

9時過ぎ大分到着。

10分程で豊肥本線三重町行に乗り換える。

2両編成、キハ125-16。

歴史を感じる黄色のボディが印象的だ。



窓には珍しく遮光カーテンが付いている。



これからは山の旅、阿蘇山も望めるはずだ。

今日はこれから熊本県、福岡県を廻ってからまた大分県に戻って来る。

これまで大分県は宇佐神宮、国東半島、別府、湯布院あたりは訪れたことがある。

しかし佐伯から大分、そして豊後大野、竹田や宿泊地の日田は初めて訪れる。

初めて訪れるところはやはりどんなところかワクワク感があっていいものだ。

三重町で同じ黄色いボディの1両に乗り換える。

次は宮地まで1時間あまりかかるようだ。

豊後竹田まで来た。

遠く高千穂連山が薄っすらと見える。

高いあたりは白いようだ。

昨日は風も強く寒かったので山は雪だったのか。

これまで結構ローカル鉄道に乗ってきたが、豊肥本線も私の中で結構高ランクだ。

走るルートに加えて、走るスピードがノロノロでグビグビやるのにちょうどいい。

宮地でいいランチにめぐり逢いたいと考え出している。

滝水に停車、熊本県だ。

波野を出て長いトンネルをたて続けにいくつも抜けた。

阿蘇の外輪山を越えてきたらしい。

さっきとは打って変わってすごいスピードで下っていく。

植林の杉林を抜けると阿蘇山が左後方に突然現れた。



晴れてよかった。

宮地に到着。

駅近に阿蘇あか牛を食べさせてくれるレストランが数件あるようだ。

少し歩いた店であか牛カルビ丼を食べた。



宮地駅に戻り肥後大津行に乗った。

しばらくすると車窓から阿蘇中岳がよく見えて、モクモクと煙が上がっているのが見えた。


素晴らしく雄大だ。

2両編成の列車が平坦な土地をまたノロノロと進んで行く。

肥後大津で熊本行4両編成に乗り換えた。

間もなく菊陽町あたりを走るようだ。

今、日本で1番景気いいと噂の街だ。

原水までの間で北側の窓に大きな工場の上部が見えた。

原水に停車した。

とても小さな駅だ。

駅の真ん前の畑ではトラクターが畑を耕していた。

こんなのどかな街に、何兆円もどデカい投資がされたんじゃ様子は激変するだろうと理解出来るね。

地価は爆上り、道は渋滞多発らしい。

だんだん駅間が短くなって、2、3分ごとに停車する。

2時半少し前、熊本に戻ってきた。

豊肥本線37駅5時間あまりのローカル鉄道の旅、なかなかよかった。

鹿児島本線に乗り換えて久留米に向かう。

23駅、1時間半程の乗車。

久留米から本日最後の乗車、久大本線日田行で終点まで13駅1時間あまり。

大分に向けて折り返し。

4時40分の発車なので途中暗くなると景色は見れなくなるかもしれない。

まあ無事予定した行程を完遂できそうだ。

2両編成の赤いディーゼル車が来た。


夕方になったがそれほど乗客は多くない。

40年程前、最初に就職した会社で最初の配属で大阪から東京へ一緒に異動した4人組の1人が久留米出身だった。

気のいい奴だったが。

確か地元に戻ったと聞いた。

列車は平らな筑後平野を進んで行く。

待ち時間もあったがもう1時間以上平野を走っている。

夜明に停車。

大分県に入ったら急に山の中に入ってきた。

日田に近づいたようだ。

今日は先に飯にして宿に入るとしよう。

おしまい