やはり心配してたが残念ながら雨だ。
今日はJR最南端路線指宿枕崎線で枕崎を目指すので好天を期待していたのだが。
今日は枕崎まで時間がかかるので6時前に出る1番列車で出発。
私以外乗客はいない。
1両のかわいいみかんのラッピング車両。
肥薩おれんじ鉄道は川内までだが、この列車はJRの隈之城まで行くようだ。
八代から川内まで運賃は2670円で27駅に止まる。
念の為、川内(せんだい)です。
海浦に止まる。
地図で見るとしばらく海のそばを走ってたようだがまだ真っ暗で雨だから何も見えない。
やっと1人乗ってきた。
発車して1時間程、乗客も少し増えて水俣に止まる。
少し明るくなってきた。
水俣はあの悲惨な公害病の起こった地だ。
海も山もあり静かでいい街なんだろうが。
熊本県の南西の端にあると知った。
7時を過ぎて米ノ津に止まる。
熊本、宮崎までは来ていたが、初めて鹿児島県に来た。
出水でしばらく停車した。
出水といえばツルの飛来地としてかつては毎年テレビで取り上げられ覚えている。
車窓からホームの飛来数を示す看板が見える。
来るのはナベヅルだけではないんだ。
念の為、出水(いずみ)です。
昨日今日と福岡、熊本、鹿児島と南に向かい走ってきて、広い農地に畑、ハウスなどで様々な農産物が育てられているのが見れた。
看板や施設のサインにも農畜産物に関わるものがとても多い。
安心と感謝の気持ちになる。
川内に到着。
待ち時間で改札から出てみた。
ファミマでコーヒーを一杯買って飲んでから鹿児島中央行に乗り込んだ。
ここからはJR鹿児島本線。
雨が結構強い。
川内もそうだが鹿児島本線はほぼ新幹線が並行して走っている。
主要な街の間の移動は便利にできそうだ。
肥薩おれんじ鉄道ができて20年と横断幕がかかっている。
新幹線ができて20年なのかな。
何なら薩摩川内市ができてからも20年だそうだ。
そういえば雨は強いが気温は高い。
ウェザーニュースによれば、今当地9時過ぎで14.3度とある。
面白いのは乗客はダウンやコートをしっかり前を閉めて着ている人が多い。
私は前の列車から暑くなりライトダウンを脱いでしまった。
南国の人にはこれくらいの気温ではまだまだ寒いらしい。
鹿児島中央駅に到着し、いよいよ今回の旅の主な目的の1つ指宿枕崎線に乗換。
10時過ぎ枕崎行、キハ47-3123に無事席を確保した。
指宿枕崎線は枕崎を終点とする盲腸線だ。
途中にJR最南端駅の西大山を擁し、鉄道日本縦断の始発あるいは終着駅とされることが多い。
鹿児島中央から枕崎までは片道おそよ3時間、35駅に止まる。
当然また鹿児島中央駅に戻って来る。
私はまだ北海道の鉄道には乗ったことがない。
一度最長の盲腸線と言われる宗谷本線のもう片方の始発終着駅稚内に挑んでみたいものだ。
平川あたりまで来ると鹿児島湾の海がよく見えてきた。
雨で煙っているが向こうに大隅半島が薄っすらと見える。
車両が古いので窓の汚れも酷いので見えにくくしている。
喜入に止まる。
地理で喜入に石油の備蓄基地があり日本の生命線と習ったのを思い出した。
ドコモの電波状態が結構悪い。
東北の旅でも奥へ行くとよく起こることだが。
最近電池の減りが早いので機内モードを多用。
途中空いてきたのでボックスシートに移って足を伸ばした。
昨日はお休みしたがそろそろ一杯始めることにする。
11時30分指宿停車。
鹿児島中央枕崎の時間的な中間点になる。
砂むし風呂が有名らしいが今回は難しい。
いよいよ西大山駅。
2両編成の1両目に乗り鉄、撮り鉄達が集まって来た。
不思議だ、先程から雨が止んだ。
西大山駅から開聞駅間は開聞岳がよく見えるところだが、さすがに上半分は雲がかかっている。
昔富士山の様に噴火したんだな。
枕崎からの帰りには雨で開聞岳は全く見えなかった。
それにしてもは昨夜このメインイベントを前に今日は雨と諦めていた。
しかし私は持っている。
四国の旅でも下灘駅の夕日のタイミングで見事に晴れ上がったことがあった。
感謝。
10分程して開聞を過ぎてから雨が降りはじめた。
ウェブの下調べで指宿枕崎線は列車の揺れが激しいとあったが、確かに開聞以降よく揺れる気がする。
1時少し前に枕崎到着。
無人駅。
私は枕崎といえばやはり枕崎台風だと思ってしまう。
子供の頃、今住む実家で台風が襲来し大変恐いものだと知らされた。
その頃もっと強烈な台風と聞かされたのが室戸、枕崎、それから伊勢湾台風だった。
いずれも私が生まれる前の台風だが。
枕崎の名を最初に知ったのがそれだった。
現地に着いてみると、今の当地のウリはJR最南端の駅ということのようだ。
少し駅前をブラついたが飲食店も休業だったので、30分程で折り返しの列車で指宿に行くことにした。
3時前指宿到着。
つまみで一杯やってたがやはりなにか食べたいと思った。
しかしよくある地方の駅前商店街の有り様だった。
早々に次の鹿児島中央行に乗った。
鰹節を買いたかったがそれもできなかった。
夜は鹿児島で奮発して旨いものを食べることにした。
やはり鹿児島といえばこれにした。
おしまい