大宮に来ていつもの床屋で髪を切った。


ここの主人は聞き上手だ。


年末年始の18きっぷの旅と鉄道150年ファイナルの旅の報告をした。


主人は山形県新庄の出身で、東北はよく分かっている人だ。


ファイナルの旅では奥羽本線と陸羽東線を通り新庄乗り換えだったので、いつも以上に話が盛り上がった。


私が1日中ただ列車に乗るだけなのを聞き、途中下車もしてその土地その土地を少し観光もした方がいいですよと笑われた。




さて、今回の大宮滞在ではいろいろ予定もあり泊りがけでの鉄道旅はできない。


そこで久しぶりに隣駅までの一筆書き半日旅をすることにした。


格安乗り鉄旅だ。


テーマは京浜工業地帯を感じるため鶴見線に乗り、相模線を経由して神奈川をぐるっと回ってくることにした。

長い関東の生活だったが鶴見線、相模線に乗った記憶はない。





大宮から埼京線で武蔵浦和に向かった。


平日だがもう9時を過ぎているためそう混んではいない。


武蔵浦和からは武蔵野線で府中本町まで。


モハE230-67で9駅30分程。


武蔵野線も電車がきれいになったものだ。


埼京線武蔵野線は通勤や営業で毎日のように使っていたが、鉄道旅として乗車だと全く気分も見える景色も違うものだ。



府中本町からは南武線で浜川崎を目指す。


モハE233-8010川崎行乗車。

尻手まで18駅1時間程。


南武線はかつて溝ノ口の営業先があったので川崎との間はよく乗った。




南武線は交差する路線も多く入れ替わり立ち替わり乗客は多いが座ることが出来た。


なんだか南武線に乗った頃からやたらとお腹が空いてきた。


尻手に10時35分頃到着。


次の浜川崎行きは11時13分。


噂には聞いていたが、大都会川崎でいきなりローカル線の旅の始まりとなった。

40分程の待ち時間が発生。

昼間は40分に1本のようだ。


2両編成とのアナウンスがあった。


ワクワクして待ち時間を楽しむ。


この待ち時間の間に貨物列車は3本も通って行った。


一大工業地帯の入口だなぁと感じる。




ファイナルの旅で記した様に今日も大好物のお供を2個持参した。


小腹が空いたので早速1個食べた。


ホームで座っていると、今日は暑いくらいになると聞いていたが、風も強く乾燥しているせいかちょっと肌寒いくらいだ。


折返しのクモハ205-1003が到着した。



浜川崎まで4駅10分程。

浜川崎で鶴見線に乗り換えた。

浜川崎は特殊な駅だ。
南武線と鶴見線の駅ホームが別々。
さすがに京浜工業地帯の駅でJFEの専用改札があった。

無人改札のタッチパネルも別々なので、乗換の場合は出場タッチをすると精算されてしまう。
乗換は注意が必要だ。

クハ205-1107ワンマン、3両編成で鶴見まで7駅13分の短い乗車。

さすがに工業地帯隣接住宅密集地帯で駅間が短く川崎の臨海部であることを感じる。



鶴見で京浜東北線、横浜で東海道本線に乗り換え茅ヶ崎へ。

12時を回りかなりお腹が空いてきた。
茅ヶ崎ではなんとか昼飯にありつきたいと期待する。

そしたら藤沢でちょうど大船軒の前に止まったので思わず飛び降りた。
ミニ豚丼そばセットで昼にした。


ふたたび東海道本線で茅ヶ崎へ。

茅ヶ崎からは相模線で橋本へ約1時間。

考えれば相模線も初乗車だ。

サハE131-504、ワンマン4両編成。

やっと暖かくなってウトウトとしてしまった。


関東の普通電車旅をすると車窓は似通っていることが多い。

だがマップを見ながらどんな街なのか調べたり、気になるものが見えると確認したりして楽しむ。


また地方のローカル線と比べると人が途切れることはまずない。

本当にいろんな人が乗ってくるので、乗客ウオッチングも面白い。


下溝に着いた。


確か親戚が新築してこの辺りに住んでいて来ていたことを思い出し景色を見て場所を確認する。


橋本に到着。


横浜線で八王子へ、4駅10分程。

ここはリニアが開通すると相模原市の停車駅になるらしいが。


品川から来るとこの次が冬の18きっぷの旅で通った山梨県甲府、その次が長野県飯田になるのかな。


リニア新幹線が開通しても早すぎて乗る気になるかなぁと要らぬ心配をする。





八王子からは八高線から川越線直通モハ208-3505ワンマン4両編成。


川越までは1時間15分の乗車。


今は高麗川での乗換なしで川越まで行けるので便利になった。


八王子も昔営業先がありこのルートもたまに利用したのとがある。


拝島に着いて待ち時間があり席も空いていたので残りのゆで卵を食べた。



今回は新たに鶴見線に加え相模線も乗破できてよかった。


隣駅に着いたら16時半近くだった。


今日も運賃147円でこれだけの旅が楽しめて何よりとJRのルールに感謝。



まあこれからは床屋の主人のご意見に従う旅もしようと最後にまた思った。


おしまい