治験の最終レビューと採血のための診察があったのですが、代休もたまっていたし実質最後という事で、仕事を休んで一緒に行く事にしました。

新しく移転した病院はとても綺麗で、正面から見ると小さいのですが、中に入ってみるとかなり奥行きがあって巨大でした。入ってすぐの所でカードリーダーにメディケアカードを通して受付終了です。あとはあちこちにあるモニターを見ながら自分の番になったらオンコロジーの受付を済ませて診察室前の廊下に移動するというシステムです。SMSで携帯電話にメッセージを送る事もできるようです。

妻はすっかりスタッフとも顔見知りで、バイタルを測っているあいだ気軽に挨拶したり雑談したりしてました。頼もしい感じです。

久しぶりの大御所先生は満面の笑顔でしたが、相変わらず次回の採血のオーダーを出すのを忘れるというおっちょこちょいな感じでした。ケンブリッジ卒のすごい先生みたいなんですが、スタッフからは「ああ、、、あの先生はしかたないよ」的な扱いらしいです。

オンコロジストは今後半年毎の診察となり、治験の追跡調査の方もそれに合わせて行い、治験の結論が出るまで5年から10年位は続くようです。半年分の処方箋を貰ってきました。あとゾラデックス+レトロゾールという日本ではマイナーなホルモン治療(欧米では標準になりつつある)ですが、ゾラデックスはいつまでやったらいいのか聞いて見たのですが、やはり4週ほど休薬して血液検査をするしか判別する方法はないので、検査をしてもいいけど本人の希望で当面続ける事になりました。

レトロゾールは重大な副作用でもない限りとりあえず5年は最低やるようです。妻の場合は幸いにも骨粗しょう症気味なこと以外は軽いようなので問題は無さそうです。

あとイブランスの投薬が終わって2ヶ月弱がたちますが、体調は前よりいい感じらしいです。あと手首の腱の痛みもあまり感じなくなったようで、ひょっとしたらこちらもレトロゾールではなくイブランスの影響だったのかもしれません。

脱毛も止まったことにもオンコロジストは関心を持っていたようでした。

最後に治験の本部のあるドイツに送る血液大量に採ったので、肉が食べたいというので、2年間も治療頑張りましたというのも兼ねて、シティのちょっと高めのレストランで昼間から牛ステーキとワインをいただきました。厨房で薪がバチバチいってて、その上で何度も何度も裏返したり下ろしたりしながらシェフが時間をかけて焼いてくれるような所で、久しぶりに美味しい牛肉をいただきました。

今後はおそらく更新頻度がグッと下がりますが、新しい患者の方で、わからない事や不安、質問などあればいつでもメッセージください。特にオーストラリア在住の方は海外での治療色々不安だと思いますので。