母が癌を患って入退院を繰り返しているとき…
母はいつも私を気遣ってくれていた気がします。
仕事帰りに病院に行くと疲れたでしょうとベッドを降りて、私に横になれって言ったり…
看病したくても、「いいよ」って言って、させてもらえなかった…。

母なりの気遣いは嬉しい反面悲しくて、家に帰って布団の中にクルマって泣いてばかりいた…。

父からは病気のことは言わないって言われていたけど…。
日に日に死期が迫ってるのは感じられ…
もっと本音で話したいことも沢山あったし、聞きたいことも沢山あったけど…話すと泣いちゃいそうだし…、何より母にそれを悟られたくなかったから、最後まで本音で話せないまま、お別れすることに…。

母がなくなる日の明け方、自宅のソファで寝ていたら、母から「今から電話が鳴るから起きておきなさいよ」って言われる夢?で目が覚め…暫くしたら病院から危篤を知らせる電話が…。

直ぐに病院に駆けつけて枕元についていたけど、母はもう話すことができなくて…。

結局、最後まで話せずじまい…。
最後まで何もしてあげられなかった。

子どもの頃から、父や母の期待していることは分かっていたから、反抗する事なんて無かったし、いささか過保護?と思っても心配してくれてるんだよね~と思って、自分の気持ちは後回しにしてた。

今、思えば…もっと本音で声に出して言えばよかったと思うけど、それは無理だもんね…。

だからこそ、今は、一瞬、一瞬を大切に行きたいと思える。

大切なことを学ばせてくれた母でした。
もう、20年以上前のことだけど…いつもハートの中には母がいる氣がします。

「ママ、ありがとう❤」