グアムの思い出で射撃の話をかいたので、
なんとなく^^。恐らく、このブログを覗かれる方
には、全く興味がないと思われるお話しです^^。
*COLT M16A2(M203 40mmグレネードデ
ィスチャージャー付モデル)
映画「プレデター」で、シュワちゃんたちが、使っ
ていたものです。映画では、ばんばん40mmグレ
ネードを撃っていましたが、単発です。
直訳すると突撃銃ですが、今では自動小銃と
言います。
原型はドイツ空軍が開発したFG42で、降下部
隊(いわゆる落下傘部隊)の降下直後の火力の
脆弱さを補う為に、ライフルに全半自動機能を持
たせたものです(オートライフルと言うてもええと
思うのですが、何故かこれは存在しません)。
その後、FGシリーズとは別に独陸軍のMKB4
2→MP43、MP44が開発され、名実ともにアサ
ルトライフルとしての生誕を見ます。
MP44はその後STG44と改名されます。STG
とはスチュルム・ゲーベルの略で、これの英訳が
アサルトライフルです。
これは、戦車の登場により戦線の維持の仕方が
変わった為(映画「西部戦線異常なし」のような壕を
堀りあって、何ヶ月も戦線が停滞する状況から、戦
車で、戦線を突破できるようになりました)、戦車の
護衛歩兵用の武器として開発されたものです。
その為、戦後の冷戦時代はフルパワーでもなく、
SMGの9mmルガー弾よりも威力のある、7.92m
mのクルツ弾から、SS109NATO弾(7.62mm:
NATO諸国で共通して使える様にした仕様です)の
新弾薬が開発されました。
その後、ベトナム戦争のようなジャングル戦を経験
した米国は、M14のような7.62mm弾を使う銃は
キックが強く、連射では使いずらいと認識し(当然、
ガス規制子はついてますが、それではマズルコント
ロールが間に合わなかった)、5.56mmの高速・軽
量化ライフルにシフトし、殆どの(当時の)西側諸国
でこの弾薬が使われました。旧ソ連に於いても、AK
47から、5、45mmのAKS74になりました。
軍隊の標準装備になると、あらゆる状況での戦線
維持の為に活用できなければならなくなるからです。
ジャングル戦だけでしたら・・・それに軽量化が望ま
しいのでしたら、高価な自動小銃を使わずに有効射
程の短いSMG(サブマシンガン:短機関銃)で十分
です。実際アサルトライフルは平均200~400の照
尺目盛りが使用されますしね。
戦線維持とは・・・一番分かりやすいのはガンダムの
ブライトさんと言えば、この台詞^^「弾幕が薄い!」で
すね。つまり、この場所には敵も侵入するのは容易で
はないという防御圏を作ることです(制空戦闘機の制空
も同じ理由です。この戦闘機がいる限り、中々爆撃機
の侵入を許しませんよとと言う、文字通り制空権を確保
出来る戦闘機のことです)。
どういう理由からなのか?は知りませんが、この弾幕
は3~4連射で休止、また3~4と言うのが望ましいのだ
そうです。
そういえば、映画でも互いに壁に隠れたりして打ち合う
ときは、3発位交互に撃ってますね。
ですが、命のやりとりをしている実戦で全自動射撃の
時に3発程度で引き金をとめる・・のは難しいです(全自
動射撃の発射速度は毎分600~800発ですから、20
~30発しかないマガジンで映画の様に連射してたら、
3~5秒で弾薬切れになります)。そこで登場するのが3
点々射(3点バースト)機能です。これは一回引き金を引
くと3発発射してとまります。その変わり、磨耗が激しく銃
命が短くなります。
因みに陸上自衛隊の64式自動小銃は長い銃身と厚い
肉厚、製造のしやすい回転式閉鎖機構ではなく、落ち込
み式閉鎖機・・そして、ガス規制子は勿論のこと、30%も
マズルジャンプを抑える消炎器兼用の銃口制退器がつい
ているため、先述の7.62mm弾でありながら、世界一命
中精度の高い小銃となっています。
また、何万発かは忘れましたが、これも世界一長い寿命
を誇っています。