著:内館牧子 講談社文庫
少女小説?と言うジャンルでは、ないかも
しれません^^;。
少女が主人公な、ドキュメンタリー風戦争
小説。
と、いうのも、この方は、小説家ではなく、脚
本家です。NHK広島で、原爆を題材にした特
集の中でのアニメーション(夏服の少女たち)
の脚本をてがけていました。
これの放映後、すぐにNTVの方から、これを
元にしたドラマの脚本の電話があり、同名のド
ラマ化したそうです。
昭和20年3月10日、主人公・春日あきえ
は、名門校・安芸女に合格した。
(あきえの担任の百合子も主人公^^;。こ
ちらが、ほんまの主人公かもしれない。)
名門校というのもあるけど、生徒達にとって
の一番の憧れは、真っ白なセーラー服。
ふんわりと胸元で結ぶ紺色のりぼん。中原
淳一の描く絵の少女が着ているような白い夏服。
しかし、戦時中であるため、その夏服は、「授
業」の合間をぬって、自らの手で作らなければ
いけなかった。
名門校であるにもかかわらず、その「授業」と
は、殆どが、爆撃時の鎮火訓練である「バケツ・
リレー」や「農作業」「竹やり訓練」の毎日。
登場するのも、色々な生徒たちに、極右翼の
男性教諭に、あきえと従兄弟(やはり名門校に
通う)のロマンスの噂で、クラスが騒ぎ立てる・
・・・等、色々、戦時中の少女たちの青春ドラマ
のほかにも、人間模様が絡んできます^^。
そして、運命の昭和20年8月6日。
「リトル・ボーイ」とは、広島に投下された原爆
の名前のこと。
ドキュメンタリーのほうは、見てみたいのですけ
ど、全然知らなかったので、もー見ることは、でき
ないのかな^^。
ドラマは、予約録画してました^^。
しかしながーら!
野球の延長か、ビデオが残り少ないのを考慮し
ていなかったかのどっちかで(当時ね^^)で、途中
で、録画ストップしてて、がっくりした記憶がありま
す^^;。
解説より。
この短い文章の中に暗示されていることをこれか
ら、暫くの間考えてみたいと思う。
「敦子は死んだ。
いや、平成元年の今日まで、遺体は確認されて
いない。」