「死者の学園祭」 著:あきよし魚菜 ミステリーDX
「盗まれた放課後」 著:松本洋子 KCなかよし
原作:「死者の学園祭」 著:赤川次郎
同じ、赤川次郎氏の小説が原作の漫画です。
「盗まれた放課後」のほうは、もー連載から20年以上
たちます。
注>少し、批判的なので、特に赤川次郎さんのファンの方
は読まないでください。多分、気を悪くします。
当時、赤川次郎ブームでありましたが、うちは、あんま
し、興味ありませんでした。と、いうより、あんまし好きでは
ありませんでした。
今、思うと、当時は、ラノベタイプのミステリーは、ありませ
んでしたので、ある意味、先駆者やと思います。
あんまし好きでなかった理由は、今のラノベのような、少女
小説的なものを意識していて、でも、明らかに男性が描いた
ものだとわかる作風やったからです。
上手く表現できませんが、今風の「女性化した男性」的な擬
似少女小説風でありながら、現代の少女たちの乱れ(特に性
的なこと)を皮肉ってる男性の影が見えました。以前、紹介した
コバルト文庫の「星子の一人旅シリーズ」は、まさに、その典型
でした。
松本洋子さんは、オカルトはオリジナルですが、ミステリー漫
画では、主に、赤川次郎さんの小説が原作をかかれていたので、
正直、そっちの作品は、”キニクワナイ”と思ってました^^。
確か、映画、公開の時期に、ASUKAコミックのほうの「死者の
学園祭」が、連載やったと思います。
うちは、当時、本屋さんでこの単行本をみかけて、「あれ?」って
思うてこうたのですが・・・・やはり「盗まれた放課後」でした。
映画「転校生」もリメイクされましたが(原作の漫画化は、やはり
以前紹介した「なんとかしなくちゃ!」(著:いでまゆみ))、結構、今
では、社会から忘れ去られているけど、結構、リメイクしてる映画の
漫画を「なかよし」や講談社関係で、昭和の時代に連載していたの
ですよね(フレンドの「グリーン・レクイエム」もそうですし)。
「真知子。真知子、ここよ。」
主人公・真知子の友人は、主人公の目の前で校舎の屋上から飛
び降り自殺をした。
検死の結果、彼女は、麻薬中毒やった。
多分、幻覚をみて、衝動的に自殺したのではないか?と。
そして、父の都合で転校した主人公は、その転校先で、まるで
学校をにらみつけているような、印象的な男の子を目撃する。
その少年に、転校先で、仲良くしれくれた女の子に、かっこいいと
評判のやさしい先生に・・・・、色々な登場人物がいるなか、ひき逃げ
事件や、やはり麻薬での事件がおき、前の学校での麻薬での自
殺した友人の事件がからんでくる。
その少年は、実は・・・・なんですが^^。
ミステリーなんで、いわないほうがええでしょう^^。
ま、男性作家の”皮肉”な部分が見えなければ、面白いし、ラノベ風
に軽く読めるおもろいミステリー作品ばかりなんですけどね^^(あ
くまで、うち個人の思いですので^^)。
おもろいミステリー作品”ばかり”と言うたのは、実は妹が、赤川さ
んが好きで、色々こうてきてたので、”きらいきらいも好きのうち”で、
結構、読んでました^^。
「死者の学園祭」 アスカコミックス
2000年7月17日
「盗まれた放課後」単行本はこうてません。
昭和末期に「なかよし」で連載。
画像は、新連載時の扉絵。