「ラベンダー野のユニコーン」 | 雪うさぎ

雪うさぎ

 子供のときから、作文とか読書感想文は苦手で^^。
 つたないながらも、少女漫画と少女小説の紹介をして
いきます。

著:ひかわ玲子   コバルト文庫



 この作品の紹介の前に、知らない方のために、

”ファンタジー小説”というジャンルの歴史を説明

をしましょう。


 古くは、トールキンの小説の舞台設定から始まる

のですが、ま、それはおいておきます^^。


 20年以上前でしょうか・・・日本の小説界で、

「ネオ・ファンタジー」という言葉が生まれました。

 今までは、シュワちゃんみたいなのが活躍しそう

なファンタジー界を、一変するような作品を書きはじ

める女性作家がいました。


 筋肉むきむきのヒーローが活躍するのが、あたり

前やったファンタジーで、力もない・・・か弱い女の子

(でもないですけどね)が、主人公の新ジャンルのフ

ァンタジー小説を書き始めた女性作家が台頭しはじ

めました。


 この、ひかわ玲子さん(女戦士・エフェ&ジーラ)、

前田珠子さん(イファンの王女)、麻城ゆうさん(月光

界シリーズ・満員怨霊~タロットカードは天使を招く)

です。

 当時は、女流ネオ・ファンタジーの三大女王って

いわれました。


 はっきり言って 、今のラノベで、ファンタジー小説が

あるのは、この方たちのおかげやと思います。

 ”みんな、感謝しろよなー”って言いたいくらい。


 ひかわ玲子さんは、コバルトでは、殆ど描いてませ

んが、描いたのがこの作品です。


 多分、この作品はファンタジー小説としては、評価は

されないんでしょう・・・・・。


 主人公・暁里は中学三年生。兄は、人気ロックバンド

「ラベンダー」ののボーカリスト。

 ファンタジー世界の予知夢をみた暁里であったが、そ

の夢の通り、「ラベンダー」のコンサート中に、ファンタジ

ー世界にスリップしてしまう。


 そこで出会ったのは、とある姫君。

 しかも、その国は、悪の魔法使いがいて、困っているら

しい。


 ま、なんら戦闘シーンもありませんし、その悪の魔法使い

も、実はその姫君の思い人でしすし・・・と、ネタばれにな

っちゃうのかな・・・・・・。


 「剣と魔法」という概念で、ファンタジーを語ってしまうと、

邪道中の邪道な作品になるのでしょうが・・・・・創作って、

色々な作品があって良いと思うし、こんな作品もありなん

じゃないかなーって、思いますけど。


 個人的には、こういう作品は好ましいですし、色々、才能

のある方が、社会受けなど気にせずに書きたくて描いた・・・、

自由な作品を読みたいのですけど・・・・・。


 資本主義の、お金にならない・・・・・ことは・・・・ってのが

ありますからね。


 そういう・・・・仕方のないことやけど、・・・社会情勢が、

創作の”範囲”を狭めとることは、いなめないですよね。