味噌汁夫妻の夫から
意外かつ、思わずフフッとなる
リクエストを受けた。
少し前の話。
オツベルは味噌汁夫妻宅の野菜庫と
にらめっこをしていた
なぜか、年が明けてから
味噌汁夫妻の夫は
色々と食材を購入するようになっていた。
娘さんが遠隔コパルで買ってくれてるのに
出掛けては野菜を買ってくる。
里芋、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、ごぼう、大根
味噌汁が作れなかったあの日々がウソのように
今や味噌汁夫妻の冷蔵庫は野菜がいっぱい。
でもさー
週一の味噌汁づくりに
そんなにに野菜使わないよ
煮物にしたり、味噌汁にしたりして
頑張って使っているのだが。。。
(大根は使い切らずに萎びたから捨てた)
オツベルは玉ねぎ、人参、ジャガイモ、
ゴボウが残った野菜庫を眺めていた。
玉ねぎとジャガイモは
まだまだ大丈夫だ。
問題はゴボウと人参。
この2つは既に2ヶ月もここに鎮座している。。。
今日こそ、、、今日こそ始末せねば、、、
しかし、ゴボウは高齢者のお口の事情を考えると、
煮物にたくさん入れるのはね、、、
くぅ~
もう、あれしかない。
時間かかるけど、、、このゴボウを
大量に消費するには、アレしかない、、、
きんぴらごぼう
制限時間1時間で掃除やコパルの片付けもしての
きんぴらごぼう。。。
やるか、、、
やるしかないな、、、
さすがに、古いゴボウと人参だけでは
うま味がなかろう。。。
何かうま味になるものは、、、
冷凍庫の中から、
冷凍焼けしかけている牛肉が発見された
とりあえず、これで作れるかな
味噌汁夫妻の妻と話をしながら
ひたすら、ささがきゴボウを作る。
なんとかトイレ掃除をする時間を残して
きんぴらごぼう完成
しかし、、、
古いゴボウと古い人参、冷凍焼けしかけの肉で
作ったきんぴらごぼうは
正直に言うと美味しくない。
ギリギリで不味くはない(と思う)。
そんなきんぴらごぼうが大鉢いっぱい
それから1週間、、、
オツベルは
お弁当を届けて
冷蔵庫を開けるたび、
大鉢に入ったままのきんぴらごぼうを
眺めることになった。
やっぱり美味しくないよね〜。
作ってもらったから
捨てるに捨てられないのね、、、
あー、申し訳なかったなぁ、、、
7日目の昼、お弁当を届けたときにも
まだ、きんぴらごぼうは冷蔵庫にあった。
明日、ヘルパーに来たときに処分しよう。
そう心に決めて味噌汁夫妻宅を後にした。
翌日のヘルパー訪問。
いつも通り、コパルで届いたものを
しまおうと冷蔵庫を開けた。
あらっ?
あったはずのきんぴらごぼうがない!?
パッとシンクの方を見る。
きんぴらごぼうが入っていた大鉢が
乾燥カゴに置かれてある。
味噌汁夫妻の夫が
私が来る前に始末したようだ。
あー、、、
私が来たときに
きんぴらごぼうが残っていたら
嫌な思いをすると思って
片付けてくれたんやな
気を使わせてしまったな
まぁ、いっか
さて、今日は何を作ろう。
先週、あのどうしょうもない
ゴボウと人参を始末したからね
今日はジャガイモと玉ねぎのお味噌かな〜
野菜庫をオープン〜
えっ、、、
また、ゴボウと人参が入ってる
あんなに必死で消費したのに、、、
なんで買うのよ、、、ゴボウ
とりあえず、先週は
掃除が十分にできてないから
今日はちゃちゃっと味噌汁で。
残りの時間は全力で掃除!!
その次の週。
ヘルパーにやってきた
オツベルの顔を見るなり、
味噌汁夫妻の夫が
食い気味でリクエストしてきた。
「ねぇさん!
今日はきんぴらごぼう作って!」
なんと、、、
味噌汁夫妻の夫は
オツベルの作ったきんぴらごぼうを実は
気に入っていたらしい
そういえば、先週、
コパルで冷凍の肉が届いていて
「なんでこんなもん注文したんや」
と訝しがっていたのだが、、、
味噌汁夫妻の夫はきちんと
自分が食べたいきんぴらごぼうの食材を
揃えていてくれたのだった
ちなみに、味噌汁夫妻の夫は
最近、コパルの注文の仕方を覚えて
自分の欲しいものをコパルで買いまくっている
(もちろん、娘さんも把握している)
美味しくないものを作ってしまって、、、
と気に病んでいたのだけれど
良い意味で読み違えていたらしく
リクエストをきいて
フフッってなった。
古くないゴボウ、人参、ちゃんとした肉で作った
きんぴらごぼうは翌々日には
食べきっていた
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