今日はオチル言葉とアガル言葉を地域の人から一つずつもらった。
オチル言葉はペーパータオルやリハビリパンツなんかを配達してきてくれたオッちゃんがくれた。
私が迂闊に大量発注して荷物が一気に20箱くらい届いたそれを倉庫の前に運んでもらっているところにさんがやってきて
「わしも手伝ってやろうか?」
でも荷物は重たいし、さんの足は覚束ない。やんわり配達のおっちゃんも私もお断りするけど、なかなかそれがさんに通じない。正直、ちょっと、、、さん、邪魔、、、
ゴジョゴジョとしていると職員が気づいて出てきてくれた。そしてさんを上手に言いくるめて連れて行った。
さんの後ろ姿を眺めながら配達のおっちゃんが
「あーぁ、わしもあんなになったらどうしよう」
と割と大きな声で言った。
それを聞いてちょっと気持がオチル感じ。
「まぁ、こればっかりは出たとこ勝負ですわあんなになっても、ここがあるからご安心くださいませ」
と言ったらおっちゃんは「間違いない!笑」と言って帰って行った。
アガル言葉は施設の近所に住んでいる奥さんがくれた。
最近、さんは草抜きにでかけると近所の民家の庭に侵入して、庭の草を勝手に抜いている
そのことに一昨日気づいて、大慌てでさんが庭に侵入している民家に住んでいる奥さんに電話をして謝罪した。
近くにある高齢者施設のお爺さんが自宅の庭に勝手に入ってきて草抜くとかちょっと、、、ねぇ。
今日、道端で奥さんに直接会ったので改めて謝罪して、今後はそうならないように職員一同気をつけること、そして、気をつけていても、また入ってしまう可能性はあるのでその場合はすぐに連絡してもらえたら連れ戻しに行くことを再度説明させていただいた。
すると奥さんは、カラリとした笑い声で
「いえいえ、そんなに謝らないでくださいよ〜。庭の草抜きしないといけないって思ってるけど時間がなくてなかなかできないから逆に助かりますよもし、困ったことをされてたり、危ないことをされてたらご連絡しますね。草抜きしてもらうのはありがたいから、大丈夫。気にしないでくださいね。」
なんと、まぁ、おおらかで理解のあるご近所さんなのだろう
少しずつでも、こうやって地域の認知症の方への理解が進むと認知症になっても暮らしやすい社会になるよねと気持ちがアガル感じ。