私は今日(正確には昨日)、認知症対応で超初歩的なミスを犯した。
研修やら報告書やら電話対応やらとバタバタしていて水分摂取する時間もなかなか取れなかった。
15時過ぎにようやく一息ついて、喉がカラカラだったのでユニットに麦茶を飲みに行った。(うちの施設、給湯室とか休憩室とかないからお茶もおやつも食事も利用者さんと一緒にする。さすがに今は席は別にしてるけど)
食器棚からマグカップをだして、冷蔵庫から麦茶を出して波々注いで、グビグビ飲んでいたらさんが、「私らも3時のお茶がほしいんですけど」と言ってきた。
さんは数分前に3時のお茶を飲んでいるはず、、、
「え?お茶さっき飲んだんやない?そこにカップ洗って伏せてるやん」
はい、これが大失敗。
みるみるうちにさんの表情が強張っていく。
お茶を飲んだことを忘れての発言だと解っていたんだけど、
コーヒーをもう一回淹れてさんに出していたら他の人も絶対に欲しいって言いだすからめんどくさいな飲んだって言ったら「そうやったね」って引き下がってくれるかもしれんなぁ
とか安易に思って言ったのがいけない。
飲んだ記憶がないからお茶が欲しいと言っているのに、飲んだという証拠を突きつけたのだから、言葉にこそしてないけど、「あなた、数分前のこと忘れてまっせ」と言っているようなもの。普通忘れないようなことを忘れた事実を突きつけられたら、そりゃ顔も強張るよね
だからといって、今更「あれ?飲んでなかったんかな?」とか言いながらコーヒーを出すのも白々し過ぎるのでしたくない。
こんな認知症ケアの初歩的な失敗をするとは、、、
ここで深追いしたり、変にフォローしても傷を広げるだけなので、ここは1つ認知症の特徴を活かして挽回。
オツベル「麦茶で良ければ出すけど、さんも麦茶でいい??」
「麦茶でかまいませんよ」
オツベル「じゃあ、麦茶出すからちょっと待ってね他に麦茶いる人〜?」(同じテーブルに座っていた2人も挙手)
オツベル「了解ちょっと待ってね〜」
麦茶を3人に出すと、3人が口々に冷たくて美味しい!さっぱりしてて麦茶もいいね!
とにこやかに話しだして3時のお茶を飲んだ、飲まないのさっきのやりとりはまさに忘却の彼方
忘れてしまえば無かったことにしちゃえるということで、私の失敗もこれでチャラ
その後さんがお茶を入れてくれたお礼にと私のマグカップも自分たちの使ったコップと一緒に洗って片付けてくれたとさ