昔、北京に出張した時に、現地の友達に案内された。中国の山岳民族のミヤオ族の女性がやっているスナックがあった。

日本人が良く住んでいる地域のビルの一角にあるが、普通は外から見つけられない。

カラオケスナックで、5人くらい座れるブースが5つくらいある。あとちょっと広い場所とカウンターがある。

ミヤオ族の女性は大体背が低い、このスナックでは途中から女の子がキンキラの髪飾りと民族衣装に着替えて、長い竹を上下左右に動かす中を飛び跳ねて踊る。

途中から客もこれをやらされて、一緒に踊らされる。これが評判の一つでもある。

酔っぱらいだと踊るのは難しいが女の子が手を繋いでタイミングを図って踊る。最初恥ずかしいが、やってみると案外面白い。

聞くとミヤオ族のママが北京に来てから始めた店で、女の子は、ミヤオから出稼ぎで来ている子が多い。

南方何千キロ彼方から電車に乗って、北京に出稼ぎ、中国の祭日に田舎に帰る大移動。

大陸文化である。遥か故郷に思いを馳せて、昴を熱唱する日本人サラリーマンを今でも癒している。