無題

そこに　標識　も　ある


そして


私　も　見てきた



この先に　道は　無い








今は　明るく　幅　の　ある　道


段々　暗く　　細く　なり


一人　が　やっと　通れる　藪　になり



藪　を　掻き分け　　独り　進むと



その　先　　は






絶望　の　淵









朽ちた　一人がけの　　椅子　が　ある








そこで　　２０年　　



独り　　海を　　眺めて　　　


やはり　　ここは　　駄目だ・・・　　と


私　は　　思った・・・・




が





それでも　　　


「行く」



と


云う




君


の


背中



を



見送る




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