月が紅く染まる夜 悲しい日の思い出に涙で声濡らす

どこまで行こうが付きまとい離れてはくれない孤独

祈り続ける 生の限り光で満ち溢れた人生であれと

現実は暗く 深い闇に覆われ希望失くした亡霊が彷徨う

ねえ どこへ行けば

どこへ行けば約束の地にたどり着けるの


音のない道 その先へ行けばどうなってしまうの

禁断の部屋 そのなかには生を食い尽くす魔物が閉じ込められてる

いつの時代も忌み嫌われ 避けつづけられた孤独の魔物

醜く 闇の中でひっそりと ただじっと命が枯れるのを待っている

たった一人で


凶暴な目をしたその瞳の奥だけど

本当はとても悲しみが込められている

自分の運命を恨むわけでもなく 

ただありのままの自分を受けとめているように


誰もが自分のなかに魔物を秘めているのに

その存在を否定し 

自分は正だと

自分が全てだと

気づかないふりして周りを蹴落してでも

生に食らい続けている

その醜く汚れた姿のほうが 真の魔物のようなのに


月が紅く染まり始める頃 

悲しみの涙で声濡らす

ねえ どこへ行けば見つかるの

約束の地

そこで僕は魔物を自由な空へと放ってやるんだ

「ここは君の場所じゃないよ」と