暗い裏道。
足元に転がっている肉の塊は、先程までは人生の最骨頂を謳歌していた物だった。
「ねぇ?終わったー?」
通りの影から覗く金髪の少女。
腕の中には、大きなかえるのぬいぐるみ。
…新作は、それか。
「終わったよ」
刀の血を振り払い、鞘に戻す。
ちっ。袖にも血が付いてしまったか。
目立たないから、帰るまではいいか。。
「ねぇ、胡蝶ー。そろそろやるよー?」
「はいはい、アリス。すぐ行く」
血の塊になったそれは、依頼の一つ。
この物にも、過去やきっと未来もあったのであろう。
自業自得ではあるが、この物が未来に幸せにしたかもしれない人間には、少しだけ…本当に少しだけ、こころが痛む。
「せめて来世は、人に恨まれないように生きろよ…」
黒百合の花を一輪肉の塊に手向けた。
せめて、この花が向けられている呪いを吸い取って浄化してくれるように。
「いくよー、胡蝶!」
「はいはい」
路地裏に背を向けて、歩き出す。
暫く離れた時、その路地から突然の爆音と光。
火の粉が、キラキラと暗い街を照らしていた。
「胡蝶?」
「何でもないさ」
アリスは、両手で私の手を握ってくる。
かえるは、既にアリスの腕の中にいなかった。
「今回の新作はねー。」
「ああ、そういう話はわからないから、帰ったらウィリアムとでもしろ」
「えぇ!?ウィリアムに話すと、よくわからない事いっぱい言われるんだもーん!!」
「はいはい。」
火の光が遠くなっていく。
黒百合の花びらが、火の粉になり舞い散るのが見えた気がした。
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和物の未来って難しい!!
こんな感じでどうでしょうかねー。。
元々あった、マフィアものの外伝的な話で。
楽しかったです!
