昨日、初めてアップリンク渋谷に行きました。

 

アップリンクといえば、吉祥寺しか行ったことがなかったので
なかなか場所が見つからず・・

グーグルさんの案内ミスかと思ったら、ありました(笑)

まさか、映画館だとは!!!!!みたいな建物・・。

ミニシアターってこんな感じなのかあ・・と、カルチャーショックでした。

なんていうか、家で寛いで大きめのホームシアターで観る感じでした。

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1列目に至っては、座椅子で(笑)

今度、この座椅子で観てみたいな。

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写真の構図が悪いですね。座椅子なんですよー

床が入ってないから微妙にわかりづらいですね。

 

 

実は昨日、休暇をとって

午前と午後に映画を2本見てきました。

1本目が、このアップリンク渋谷で

ICE KING 『氷上の王 ジョン・カリー』

シアターはしょぼめでしたが、映画はめっちゃ最高でしたよー。

 

そのあと恵比寿ガーデンシネマで

「ガラスの城の約束」を観ましたが・・・

あっちは、微妙でした。後日また、ブログ書く予定です。

 

まずは、「氷上の王 ジョン・カリー」です♪

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過去の競技会の映像や、カリー主宰のカンパニーの舞台とかの映像が

いくつか出てきて、こういうのが残っているって、素晴らしいなと思います。

画質的には、古くて粗いのは否めませんが、
実際の映像がめっちゃ観れて、最高でした。

 

今や、トリプルアクセルだ、4回転だとジャンプや技のレベルは
ジョン・カリーのころとは、雲泥の差ですが、

それにしても、ほんとに美しい。

今の現役選手の中で滑ったとしても、ダントツで美しいと思う。

 

そして彼もまたエイズで死亡。

芸術的な素養とか才能のある男性ってゲイになりがちなの?

なんてステレオタイプに感じてしまうほどに、

ここ最近の映画で、フレディ・マーキュリーしかり、

ルドルフ・ヌレエフしかり。

フレディ・マーキュリーもあの独特のパフォーマンス、

実はバレエの素養があってのパフォーマンスだったりするんだけども

いやいや。そこからいったん、離れよう・・。

 

でも、ジョン・カリーのゲイへの偏見との闘いは

エイズが流行る前からなんだよね。

多少なりとも、偏見があって

オリンピックで金メダルを取ったのに、

マスコミの興味は、彼がゲイかそうでないか、に尽きるっていう感じだったらしく

性的マイノリティーであることに恥とか罪の意識がなかった彼は

オフレコだけどね、ということで何のためらいもなく話をしたら記事になったらしい。

 

でもそんなものを凌駕できる才能と、堂々とした振る舞いで

単なるスポーツに過ぎなかったフィギュアスケートにバレエの要素を

取り込み、芸術に昇華させていく。

ほんとうに素晴らしいなあと思いました。

今のフィギュアスケート、あなたの目指していた方向に発展して

私もたくさん楽しませてもらってますよー。

アイス・ショーも大盛況だし、

いまやアイススケートに芸術的要素は欠かせないポイントになってます。

 

映画の中で「牧神の午後」の演目をアイスショーで滑っていたんだけど

これが本当に美しくて。画像悪いのが残念でしたが、あのシーンを観ただけでも

今回、映画を見たかいがありました。

同時代に生で観てみたかったなあ。

 

乗り越えて、成功して・・・というころに

エイズが流行りだして。

当時は、何が原因でおこる病気だかわからないし、

死病である、ということが明らかになるにつれ、

同性愛者に患者が多いとなると

もう衆愚としては、エイズ患者隔離とか、

同性愛者を罰するとか、そいう思想になってしまうのもわかるけど

今も根強いLGBTQ問題は、

もしエイズがなかったらもう少し違っていたんじゃないかなと思う。

 

ジョン・カリーに話を戻すと

ほんとにストイックで、スケートに情熱をかけていて

っていうそれだけの人では、もちろんなくて

愛情に飢えていたり、うつ病を患ったり、

プロフェッショナルにしては、ちょっと意識が低いようなところもあったりして

なんだか人間らしさみたいなところも魅力的でした。

 

せっかく恵まれた才能と、センスと

才能を開花させるおぜん立てをしてくれるような環境にも恵まれていたのに。

思い半ばで、強制終了だったんだろうなあと思うと

本当に残念だし、エイズこのやろー的な感じではあるのですが、

今のフィギュアスケート、あなたの目指していた方向に発展して

私もたくさん楽しませてもらってますよー。

ありがとう★ジョン・カリー

どこかのお墓で眠っている彼に、感謝と愛情をこめて。