ジャンルを映画レビューに変更しようかと思う今日この頃。

ビデオパスなauマンデーで、『ある少年の告白』観てきました。

 

 

 

ラッセル・クロウの顔と声が好き。
めっちゃ低くて響くいい声なんですよね。

 

今回、チラシのラッセル・クロウがめっちゃ肥ってて衝撃でしたが

肥ってなお、素敵でした。

 

『ある少年の告白』は、原題が『 Boy Erased

同性愛の矯正施設の実態についての告発手記を書いた方の実話でした。

 

アメリカってLGBTQに関しては、日本よりだいぶ先進国だと思っていて
『矯正施設』が存在するなんて、驚いた。

同性愛って矯正するものなん?依存症は矯正するべきかもしれないけど。

 

主役の青年のお父さんをラッセルクロウなわけですが、彼の職業は牧師?

キリスト教では同性愛は罪らしいです・・。

悪魔的なものからの矯正?となると、もう理屈もへったくれもないっていうか

魔女狩りとか、そんなイメージ。

 

自分の罪?を無理やり告白させるシーンなんて、

なんだろう、赤軍の総括的なものとか、北朝鮮の思想教育とか・・

治療というよりは、洗脳・・・。

そして、そんなもので誰も救われないし、

もちろん同性愛が異性愛に変わるわけもない。

 

牧師を父にもち、毎週(なんですよね?)、
きちんと教会に通う敬虔なキリスト教徒なジャレット(主役の子)が

自分はゲイかもしれないっていうところに苦悩していて

ちょっとしたきっかけで両親の知るところとなって・・

というところで、自分でもダメだと思っていて

勧められた矯正施設に自ら進んで入所して、

おかしな洗脳も「変わりたい」キモチで受け入れて努力しようとするところとか

ほんとに泣けてくる。

でも施設の治療に違和感を持っていくなかで

逆に、自分自身を受け入れて生きていけるようになっていく。

 

彼が、そこに至れたのは、
いままで成長してくる過程の、家族の確かな愛情みたいなものが

裏打ちされているんだなーって思う。

ジャレットは自分を肯定できた。

おとうさんは、それこそ

息子がゲイだとわかったときも、

施設から逃げ出してきたときも、

告発手記を発表したときも、息子の話を聞かなかったし、
受け入れられなかったけれど、それだって

息子を愛していて、苦悩して・・っていう前提があった。

 

矯正施設の仲間で、一人、自殺しちゃう子がいるんだけど

彼の来し方などは、特段描かれていなかったけど、

ジャレットが前に進めて、彼が進めなかった違いっていうのは

そういう部分なのかなっていう気がした。

 

テーマは重かったけど、いい映画だったデス。

 

ちなみに、映画の最後に、実話の実際の家族の写真と

衝撃のテロップが流れます。

ラッセルクロウが激太りだったのは衝撃だけど、

激肥ったラッセルクロウが実在のお父さんに激似で、ある意味安心しました。

 

今から見る方には、ぜひ

あの衝撃のテロップ、見逃さないでもらいたいです。

※私にはめっちゃ衝撃でしたー。

  なんていうか、今まで見た映画の印象が一部、修正されるくらい(笑)

 

そして映画館のロビーに飾ってあったこれ

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今まで何度も予告編を観てたけど、気づかなかったんですが、

このベン役の俳優さん・・・。

ジャレットの子だ。

 

今度は依存症なんだ・・・。

こういう役ばっかり続くと、精神が病んだりしないのかな。

でもちょっと、観たいかも。

ジュリア・ロバーツに、ニコール・キッドマン・・

美人さんなお母さんばっかりだ(笑)